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2021 Fiscal Year Research-status Report

Communication characteristics related to shared decision-making in the treatment of elderly patients with cancer

Research Project

Project/Area Number 21K10761
Research InstitutionNational Cancer Center Japan

Principal Investigator

小濱 京子  国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 特任研究員 (40749082)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords高齢者 / 協働意思決定支援 / がん患者 / がん看護学 / コミュニケーション
Outline of Annual Research Achievements

我が国では全がん罹患のうち65歳以上の前期高齢者が73.7%を占め73.4万人に上る。高齢がん患者は、負担が大きく機能障害や認知障害をもたらす治療を望まず、日常生活や機能の維持を重視している。一方、治療の判断を主治医に委ねがちで、自身の治療に対する価値や希望の表出が少ないという課題がある。高齢がん患者と医療者との協働意思決定を推進するためには、高齢がん患者の価値観や希望の表出を支援する解決方法の開発が期待されるが、我が国では高齢がん患者の診療時のコミュニケーション特徴すら十分明らかでない。
高齢がん患者のニーズに即した協働意思決定を促進するとともに、身体・心理社会的な個別性の高い高齢がん患者の中でも、特に支援を必要とする対象特性を明らかにするため、本研究の目的は、がん診療における高齢がん患者の医療者とのコミュニケーションの特徴と、関連要因を反映した協働意思決定モデルを検証し、効果的な支援方法を開発するための基礎的な知見を得ることである。初年度は関連研究のレビューと研究計画書の作成を行った。
治療の意思決定は年齢によって異なる特徴を有することが知られ、例えば意思決定への積極的な参加には高い教育レベル、年齢の低さ、女性が寄与していた(Gaston & Mitchell, 2005)。医師はコミュニケーションが多い患者に対し、より多くの情報を提供しており(Cegala et al., 2007)、若年層と比較して受動的な役割を好みがち(Singh et al., 2010)な高齢者に対する支援は十分とは言えないことが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

がんを経験する高齢者の診察時のコミュニケーションについて過去の研究をレビューし、解決されていない課題と関連する要因を明らかにした。引き続き、モデル開発、検証を進めていく。

Strategy for Future Research Activity

文献レビューに基づき、高齢者の診療に携わる医療従事者、研究者、患者・家族を含めたディスカッションによりモデルを洗練する。さらに高齢がん患者の主治医との診察場面のコミュニケーションの分析と、非高齢がん患者との比較をすすめる。

Causes of Carryover

参加学会は現地・オンラインのハイブリッド開催となり、業務の都合上オンラインでの参加としたため、旅費計上は不要となった。また研究遂行に必要な専門家の参画に伴う助言や費用は本年度は発生せず、次年度以降に予定を追加することとなった。

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Published: 2022-12-28  

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