2022 Fiscal Year Research-status Report
看護学生を対象としたメタ認知能力向上によるキャリア支援教育プログラムの構築
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21K10768
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
加藤 沙弥佳 宮崎大学, 医学部, 助教 (90598088)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | メタ認知 / 職業的アイデンティティ / 職業キャリア成熟 / 組織コミットメント / 新卒看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
【新規採用看護師を対象とした質問紙調査】 メタ認知に焦点を当てたキャリア支援プログラム構築の基礎資料とするために、令和3年度、4年度に県内の病院に入職した看護職員を対象に質問紙調査を行った。質問項目は、①Metacognitive Awareness Inventory (MAI):28項目、②Identity Scale for Nurses (PISN):20項目、③看護職者の職業キャリア成熟尺度:12項目、④3次元コミットメント尺度:18項目、⑤個人特性(年齢、看護師基礎教育機関、ロールモデルの存在の有無など)とし、令和3年度、4年度の2年間で102名のデータを収集した。今後、各尺度における関連を検討する予定である。
【新規採用看護師を対象としたインタビュー調査】 メタ認知に焦点を当てたキャリア支援プログラム構築の基礎資料とするために、令和4年度に県内の病院に入職した看護職員を対象に「①就職活動を始めた時期について(理由、その当時の思いも含めて)、②就職先を決定するうえで最も重要視したこと(その理由も含めて)、③就職して考えること(就職前後でのイメージの違いなど)、④看護師としてのキャリアにおいて、現在の自身の立ち位置と今後の見通しについて考えること、⑤今の職場に貢献できていることは何か、また貢献できていないこと何か(理由も含めて)、⑥自身の看護師人生において、過去・現在・未来で一貫していること、もしくは一貫性が保てていないこと感じることは何か(理由も含めて)について、個別インタビューを実施した。10名の看護師のインタビューが終了したため、今後、看護学生がキャリア形成するプロセスにおけるメタ認知の関りを明らかにするために内容分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、看護師の勤務調整が思うように進まず、想定していた以上にデータ収集に時間がかったため。 また、前年度、研究者の部署異動に伴い、研究に対するエフォートが一時的に減少したことの影響が続いたため。
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Strategy for Future Research Activity |
メタ認知に焦点を当てたキャリア支援プログラム構築の基礎資料として実施した、質問紙調査、インタビュー調査のデータをもとに、メタ認知に焦点を当てたキャリア支援プログラムを作成し、看護学科1年生~3年生を対象にプログラムを試験的に実施する。実施前後における認知、行動面の変化についてデータを収集し、分析を行い、プログラムの構築を図る。その後、対象群を設けた本調査を実施し、プログラムの効果検討を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染拡大に伴い、現地にて学会参加することができなかったことに加え、研究の進捗が遅れたため。予定通り助成金を使用することができなかった。今後、研究成果を発表するための学会参加費用、旅費、及び、論文を投稿するっための英文校正等に助成金を使用する予定である。
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