2021 Fiscal Year Research-status Report
直腸がん術後患者の機能障害セルフマネジメントを支援する看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
21K10777
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
堀越 政孝 群馬パース大学, 保健科学部, 准教授 (80451722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二渡 玉江 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (00143206)
萩原 英子 群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (40438776)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 直腸がん / 術後機能障害 / セルフマネジメント / 介入プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,期間は4年間とし,2021年度,2022年度の計画は以下の通りである. 1.関連論文の把握と調査項目の検討 直腸がんに関する国内外論文をもとに,近年のトレンドやその傾向を確認する.検索には,医中誌Web,PubMed,CINAHLを使用する.また,webやSNSを活用し,直腸がん患者の栄養代謝や退院後の生活に関して情報を広く収集することで問題状況を捉える.以上より調査項目に追加される要素を抽出する. 2.手術を受けた直腸がん患者退院後の栄養代謝状態と機能障害へのセルフマネジメントと満足度,自己効力感およびQOLの実態把握【パイロットスタディおよび本調査】 以上のように,2021~2022年度は,既存の直腸がんに関する国内外論文をもとに,近年のトレンドやその傾向を確認することであり,2021年度においては,国内・国外文献を概観し,直腸がん患者の栄養代謝や退院後の生活に関して情報を広く収集することで問題状況を捉える作業を継続していた.機能障害およびセルフケアにおいて共通する様相のある消化器がん全般にも目を向け,調査項目に追加される要素の抽出を検討しているところである.既存の論文で述べられているとおり,幾多の機能障害において,特にセルフケアに影響を及ぼしているものは,排便障害である.排便障害を改善,もしくは状態維持するために食行動を調整したり,生活調整をしている実態があるのは既知の事実であるが,個々特有のセルフケア行動があることもわかってきている。本研究では,それら個別の工夫などを吸い上げられるような調査を進めていきたい.調査の実施は2022年度を中心と考えているため,2021年度の進度を鑑みるとパイロットスタディを早期に完了し,本調査が実施できるように準備をしていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨今のCOVID-19感染蔓延による影響が強くあり,所属機関の教育体制・環境の再調整にかなりの時間を要しており,研究が進まない状況となっている.
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Strategy for Future Research Activity |
多角的な検索により,直腸がん術後患者の機能障害に対するセルフケアやマネジメントの既存状況については把握しつつある.これらを元に更なる状況把握をし,早急に検索結果をまとめて看護介入プログラムの検討を進めていく. また,研究協力者との情報交換および共有をし,助言を元に調査の実施が可能となるように具体的な方法を検討していく。
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Causes of Carryover |
調査準備として物品計上をしていたが,前述の理由により実施計画に遅れが生じていることや,COVID-19感染症蔓延のために,学会参加が叶わなかったことが影響している.2022年度は,予算の積極的かつ有効利用に努めていく.
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