2021 Fiscal Year Research-status Report
精神科熟練看護師が臨床看護実践で活用する実践知の構造解明と伝授法の開発
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21K10791
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
坂井 郁恵 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10404815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 知子 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (60812295)
水野 恵理子 淑徳大学, 看護栄養学部, 教授 (40327979)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 精神科看護 / 熟練看護師 / 実践知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,「精神科熟練看護師の臨床場面での複雑な問題解決を支える実践知はどのような構造を有すか」という点に着目し,精神科看護師を対象に、研究調査1として困難事例を用いた半構成的面接により実践知の構造を解明するとともに,研究調査2で熟練看護師への参加観察法を実施することを計画している。本研究において,面接調査を熟練看護師と新人看護師に対して実施することで,実践知が実際の臨床場面ではどのように用いられているのか,その具体的様相を明らかにする.また,上記2つの研究によって精神科熟練看護師がもつ実践知の構造と特徴を明らかにし,精神科において熟練看護師の実践知の伝授を可能とする教育プログラムの構築を目指すものである. 本研究1年目は,研究内容の実施に先立ち,研究協力施設の確保を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の影響により協力施設の確保が予定より遅れている状況である。困難事例の作成に関しては、国内の対象文献を収集整理しているところであり,今後文献の分析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は,精神科の臨床に勤務する看護師を対象として,面接調査と病棟での参加観察を実施する予定である. 新型コロナ感染症の感染状況が落ち着かない状況下で,安全面への配慮を行いながらの相談・打診等になっており,当初予定していた進捗状況よりも大幅に時間を有す状況となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は,新型コロナ感染症の状況に注意しながら,研究対象者を有する医療機関に研究協力を依頼し,研究協力施設を確保する.また,文献の分析を分担研究者と進め事例を完成させ,研究対象者が確保できた際に円滑に面接調査が開始できるよう努める.
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Causes of Carryover |
当初の予定では,学術集会等での資料や情報収集を行う予定であったが,新型コロナウィルス感染症の影響により,県外への移動が制限されたことや,施設とのやり取りも主に電話等で行うことになったため、旅費等を計画していた使用額は使用することがなかった.
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