2023 Fiscal Year Research-status Report
産後1か月までの糖代謝異常のタイプに応じた産後ケアマニュアルの検討
Project/Area Number |
21K10872
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
永田 真理子 久留米大学, 医学部, 助教 (70586908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 佳代 久留米大学, 医学部, 教授 (10289499)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 糖代謝異常 / 産後 / 助産師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、糖代謝異常を抱えた母親の糖代謝異常のタイプ別・産後1か月までの時期別ニーズと、助産師による産後ケアの実践状況と課題を明らかにすることを目的としている。 第一段階として、産後1か月までの糖代謝異常の女性が求める支援と看護職者の実践上の問題状況についてフォーカス・グループ・インタビューを実施しデータを集めて、第2段階となる量的調査の調査項目を抽出する。 2023年度に糖代謝異常の女性の産後ケアを実施している助産師6名を対象としたグループインタビューを実施した。その結果、助産師は糖代謝異常の母親に対して, 出産から産後1か月健診時までに, ≪心理的ケア≫と, ≪血糖コントロールへのケア≫, ≪将来に向けたケア≫を実施していた。加えて, 妊娠糖尿病の母親に対しては, ≪2型糖尿病発症予防へのケア≫を, 糖尿病合併の母親に対しては, ≪血糖値に注目したケア≫や≪糖尿病を持ちながらの今後の生活へのケア≫を実施していることが明らかになった。一方, 助産師が抱える課題として, 【特別なケアは実施できていない】や【内科にフォローを任せる】現状があり, 【糖代謝異常への意識不足】や【糖代謝異常に関する知識不足】や【糖代謝異常への苦手意識】を抱えていることが明らかになった。今後, 助産師による糖代謝異常の母親への産後ケアについて, さらに量的調査を実施していく必要性が示唆された。 現在、糖代謝異常を抱えた母親の対象者を募集している状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
糖代謝異常を抱えた母親について対象者が集まっていない状況である。久留米大学倫理委員会に対象者募集の方法に関する修正を提出し、4月に変更の許可を受けている。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会にて対象者募集方法について変更の許可を得たので、全国の対象施設に対して研究参加に関する依頼を行っていく。 また、すでに予備的調査が実施できた助産師については、量的調査に向けて調査項目の作成を行っていく。
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Causes of Carryover |
第一段階となる予備的調査の実施が遅れているため、予定していた支出が生じていない。今後、予備的調査の継続とともに、助産師を対象とした量的調査も進めていくため旅費、謝金、その他の支出が生じる予定である。
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