2022 Fiscal Year Research-status Report
超音波画像による乳房マッサージ評価スケールの臨床応用
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21K10916
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
中尾 優子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40325725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 一枝 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (00806804) [Withdrawn]
山本 直子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10594864)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 超音波診断 / 乳房マッサージ / 臨床助産師 / 産褥 / 母乳 |
Outline of Annual Research Achievements |
前段階の研究である超音波画像による乳房マッサージ評価スケールの開発がコロナ禍により、遅れたため、臨床応用の実績データ収集の開始が遅れた。コロナ禍が落ち着いた今年度末に、3名の助産師の協力を得て、乳房うっ積のある産褥早期の5名の褥婦に対し、現在まで実施していた研究者とは異なる助産師によるマッサージを実施し、その前後の撮像を行うことができた。3名の助産師は、アドヴァンス助産師であり、乳房マッサージの手技は一定のスキル有りと判断した。実施時は、研究者が付き添い手技を確認した上で行った。 これから、分析を開始するが、現在までに、前段階の研究と同様①マッサージ実施した乳房の乳腺幅の縮小、②マッサージを実施していない乳房の乳腺幅の増大、③マッサージ後の後方境界線の高エコー画像、④マッサージ後の間質(周囲間質と浮腫状間質)の明瞭化など特徴的な画像が見受けられた。詳細な統計を含む解析は、これから開始する。 カラードプラ―法については、現在使用の超音波では、明確に撮影できず、この項目については、断念した。産褥早期に母親に実施するため、効率よく撮像され、短時間で評価出来ることが望まれる。臨床に応用するためには、今回のデータ解析を充分に行い、前段階の研究結果の項目の精選が必要となる。 データ解析のための情報収集は有識者も含め、適宜行っている。最新の書物も購入し、今回の超音波による乳房画像の解析を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍より、前段階の研究が遅れた上に、現場の助産師が忙しく、協力を得ることが難しかったが、3月に、コロナも落ち着き、3名のアドバンス助産師の協力を得ることができた。5名の褥婦に対して、臨床助産師がマッサージを行い、乳房マッサージ前後の撮像を得ることができた。現場の助産師からのマッサージにて、褥婦の受入もスムーズであった。データ収集の打ち合わせも密に行い、授乳後の母子ともに負担のない時期にデータ収集を行うことができた。これから、解析を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
前段階の研究を参考に、作成した乳房マッサージ評価スケールが、現場で使用可能かを今回、臨床の助産師が行ったマッサージ前後の超音波画像と比較し、判定する。有識者に確認しながら、実施する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で、データ収集がほとんどできなかったことと学会もオンラインで、旅費等も使用しなかった。使用した分は、他の経費で賄うことが出来た。次年度は、執筆作業と発表があり、外国雑誌の投稿の校正費や投稿費、学会参加などに使用予定である。パソコンの不具合もあるため、器材購入予定である。コロナが落ち着いてきたため、直接、有識者に訪問を行う予定(謝金)とし、次年度は総まとめを行うこととしている。
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Research Products
(4 results)