2021 Fiscal Year Research-status Report
地域医療の創生を担う看護師による特定行為の活動開始を支援する実施モデルの開発
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21K10967
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
田村 香奈 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教 (90858268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 苗恵 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (80272269)
瀬川 篤記 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (00334102)
横山 京子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (80341973)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 特定行為 / 実践環境 / ステークホルダー / 組織づくり / 実施モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、特定行為の実施環境を整えるために、看護師の行った関係者との合意形成に基づいた組織づくりや活動の手順づくり等の準備の過程を調査し、地域で活動する手引きとなるモデルの提案により制度の普及を図ることである。 2021年度は特定行為研修修了者が実施環境を整えるために、看護師の行ったステークホルダーとの合意形成に基づいた組織づくりや活動の手順づくり等の準備の過程を調査し、手続きの図式化を試み、活動開始の手引きを検討することとした。研究対象者は施設の実情に応じた全国の特定行為の実践環境を調査し示唆を得るため、特定行為研修修了者名簿(看護師の特定行為研修に係る指定研修機関連絡会公表)に登録された特定行為研修修了者2,646名(検索日2020.10.1)とした。 新型コロナウィルス感染症の社会的な状況を鑑み、当初の研究方法としていたデータの収集方法と分析方法を再検討した。データ収集方法は研究対象者が回答方法を選択できることによる回収率の向上及びWeb調査による欠損データの減少を期待し、郵送法による質問紙調査からWeb調査及び郵送法による質問紙調査のハイブリット方式とした。Web調査の質問項目は、質問紙調査と同様とした。分析方法については、本研究の多量の質的データが時系列と内容について複雑に関連していると予測されため、質的分析ソフトの使用を検討した。質的分析ソフトの使用は、データの文脈を反映したコード作成や分析結果に基づいた最適な図式化の効率的な分析が可能となり研究課題の分析方法としてより適していると考え、本研究の分析方法を統計解析ソフトを用いた記述統計及び質的データ解析ソフトNVivoを用いて分析することとした。本研究のデータ収集方法と分析方法の変更に伴い、研究倫理審査委員会へ変更届を提出し許可されたため、質問紙及び質問項目に関するパイロットスタディを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の社会的な状況を鑑み、感染拡大状況においても研究が遂行できる方法について学会やセミナー等に参加して情報収集をした。データ収集方法ではWebによる調査について学習し、外部業者と検討した。本研究のデータ収集方法と分析方法を再検討した後、研究倫理審査委員会へ変更届の手続きを行い研究の開始が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の社会的な状況を見極めながら、パイロットスタディを実施後、研究対象者に本調査を実施する。
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Causes of Carryover |
全国の特定行為研修修了者に郵送法による質問紙調査を実施する予定であったが、新型コロナウィルス感染症拡大への対応に配慮し調査を見合わせ、本調査の方法の変更を検討しており、郵送法による調査について次年度の使用額が生じた。
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