2022 Fiscal Year Research-status Report
積雪寒冷期大地震時の病院における災害看護活動のリスク解明と備えガイドラインの開発
Project/Area Number |
21K11024
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
鬼塚 美玲 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (00783622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾立 篤子 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50736973)
齊藤 雅也 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (20342446)
若林 尚樹 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40254586)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 災害看護活動 / リスク / 備え / 地震災害 / 厳冬期災害 / 積雪寒冷地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、積雪寒冷地域内の病院看護部門を対象として、①積雪寒冷期大地震時の病院での災害看護活動に係るリスクの解明、②リスク対応の視点から必要な備えの検討、③これらの結果に基づき「積雪寒冷期大地震に対する病院看護部門の備えガイドライン(詳細版と携帯版)」を開発することの3点である。 2022年度は①および②の結果に基づき、③「積雪寒冷期大地震に対する病院看護部門の備えガイドラインの開発」について実施した。ガイドラインの開発では活用可能性を考慮し、詳細版と携帯版の2種類とすること、有用性を高めるために情報デザインを用いて作成することを計画している。2022年度は、①リスク特定および②備えの結果を整理し、ガイドラインの構成・項目・内容等を検討した。 ガイドラインのうち、詳細版に関しては各種ガイドラインを収集し、ガイドラインに必要な情報の内容や効果的な情報の示し方について情報を得た。また、積雪寒冷地域の病院看護部門のトップマネージャー3名を対象に意見聴取を行い、ガイドラインに求めるニーズや具体的な活用方法等を調査した。詳細版ガイドラインについて、構成・項目・内容(一部)を検討し、原案を作成した。 携帯版に関しては、類似したガイドラインを収集し、ガイドラインに必要な情報の内容や効果的な情報の示し方について情報を得た。災害時に効果的に活用できるデザインや情報量等に関する情報収集および文献検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた積雪寒冷地域の病院看護部門を対象としたヒアリング調査を実施できなかった。また、ガイドラン原案の検討に時間を要し、作成作業に遅れが生じた。そのため、今年度計画していた原案の作成および評価まで至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度(3年目)はガイドランの作成と評価を計画している。ガイドラインの作成では情報デザインの視点を用いた検討を行う。ガイドラン原案の評価は有識者会議、公開講座を用いた意見聴取、積雪寒冷地域内の病院看護部門を対象としたヒアリング調査により実施する。ガイドライン公表のためのウェブサイトを製作する。
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Causes of Carryover |
ガイドライン作成の遅れに伴い、ガイドライン作成費(企画)を使用しなかった。 ヒアリング調査を実施しなかったため、調査協力に対する謝礼を使用しなかった。
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