2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢者のヘルスリテラシーを高める介護予防事業モデルの開発
Project/Area Number |
21K11056
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
林 健司 島根県立大学, 看護栄養学部, 講師 (10462037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶谷 みゆき 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (00280131)
荒木 さおり 島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (00839243)
松本 祐香 島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (20835889)
平松 喜美子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (70284007)
岡安 誠子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (30346712)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 介護予防 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎えたわが国においては、健康寿命を延ばし、要支援・要介護状態にならないことが重要であり、介護予防事業が担う役割は大きい。しかし、過疎化が進み交通の利便性が悪い中山間地域に暮らす高齢者は、介護予防事業に複数年に渡り定期的に参加するのが難しい状況にあり、健康行動の選択肢も限られてくる。本研究の目的は、介護予防事業に参加する高齢者のヘルスリテラシーを高め、介護予防事業終了後も高齢者自身が継続して健康行動に取り組めるための介護予防事業モデルを開発することである。令和3年度は、介護予防事業で行う介入プログラム作成への示唆を得るために、「高齢者におけるヘルスリテラシー」の概念分析を行った。Rodgersの概念分析の手法に基づき、先行要件・属性・帰結を明らかにし、定義づけを行い、現在、論文化を進めている。また、新たな介護予防教室との比較検討を行うために、従来型の介護予防教室を半年間実施し、開始前後でデータ(HLS-14、SF-8、セルフエフィカシー、体組成、骨密度)を収集し量的に分析を行った。自由記載は「介護予防教室に参加する高齢者が感じる健康な状態」「健康の入手方法」「得た健康情報を日常生活にどのように取り入れているか」を質問項目とし、質的に分析を行った。介護予防教室への参加人数は17名で前後とも調査が実施できた者は15名であった。従来型の介護予防教室の結果についても、現在、論文化を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVIT-19感染拡大にて、介護予防教室が途中中止となり終了時期が年度末になったため、年度内に実施後半年後の追跡調査が行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
概念分析、および、従来型の介護予防教室の結果について論文化を進める。それらを基礎資料とし、新たな介護予防教室のプログラム作成をすすめる。
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Causes of Carryover |
介護予防教室実施にあたり、次年度も人件費が必要となる。また、プログラムで使用する機器、消耗品等の準備が必要となるため、予算内で購入を考えている。
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