2021 Fiscal Year Research-status Report
新規エクサカインに着目した認知症予防のための運動の有効性の性差の解明
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21K11257
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Research Institution | Osaka Kawasaki Rehabilitation University |
Principal Investigator |
中村 美砂 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 教授 (70285386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 良平 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (70569110)
大篭 友博 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 講師 (80584755)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知機能 / 運動 / マウス / 遺伝子 / 海馬 / マイクロアレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症予防を目的とした運動療法の効果の性差については不明である。そこで本研究では、性差に着目した運動誘発性物質などの同定を行い、それらが脳内組織や認知機能にどのような効果を示すか、認知機能の各段階にどのような効果を示すかを明らかにすることを目的とする。本研究は、運動が脳内組織形態や認知機能に及ぼす効果の性差機序の解明になると考えた。現在の運動指導に、性差を考慮した指導が加わることにより、認知症予防または進行抑制により効果についての結果が期待できると考えられる。また、本研究によって得られた結果は、運動器障害のある人を対象とした認知症予防のための運動模倣薬の開発への一助となることが期待される。2021年はマウスの海馬での運動により変化する遺伝子の確認を行った。老齢マウス(C57BL/6J-Aged 15ヶ月齢)の雌雄をそれぞれ運動群(ホイールあり)と非運動群(ホイーなし)に分けて4週間飼育した。2群間において体重変化に違いは認められなかったが、摂餌量は運動群で多かった。4週間の飼育後に、海馬を抽出しマイクロアレイ解析を行った。その結果、非運動群と比較して運動群で発現量が2倍以上低下した遺伝子は、雄で63個、雌で391個、発現量が2倍以上増加した遺伝子は雄で139個、雌で268個が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定であるマイクロアレイ解析までが終了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今回発現変化が確認された遺伝子の生物学的機能の分類と運動によって雌雄において発現の異なる遺伝子の考察を行い、これらの遺伝子とマウスの認知機能への影響を動物実験により明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
マイクロアレイ結果の再確認として定量PCR実験を追加実験を予定しているための試薬代として次年度使用額が生じた。
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