2021 Fiscal Year Research-status Report
遠投におけるボールのサイズおよび重量が発達段階の子どもの投げる能力に及ぼす影響
Project/Area Number |
21K11522
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
前田 正登 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90209388)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 遠投 / ボール / サイズ / 投げる能力 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,子どもを対象に,遠投距離を目的とするボール投げにおいて,使用するボールのサイズや重量が異なることによって遠くに投げるための要因に違いが無いかを探るとともに,使用するボールの種類に関わらずに子どもにおける投げの能力を的確に評価するものである。 本年度は,測定実験に先立ち,サイズおよび重量が異なるボールを複数用意しそれらを用いた測定実験を行う予定であった。 ベースとなるボールは,中学生および高校生を対象にした新体力テストのボール投げで使用されているハンドボール2号球とした。2号球より小さいサイズのボールとして,1号球および0号をを加えサイズは3種類とし,正規の2号球と0号球の重量差をもとに重量を3種類として,小さく(0号球)軽い(210g)ものから大きく(2号球)重い(350g)ものまで,計9種類(小軽,小並,小重,中軽,中並,中重,大軽,大並,大重)のボールを作成した。 また,測定・分析の手続きを簡便かつ円滑に行うために,簡易サークルを作成するとともに,ボールの投てき距離を迅速かつ正確に測定するために専用の距離測定器を用意した。 これらの実験用機材を用いて予備的に測定実験を行ったところ,作成したボールはサイズ(3種類)および重量(3種類)は正確に振り分けられており,9種類のサイズおよび重量が異なるボールとして測定実験で使用し得ることがわかった。また,作成した簡易サークルおよび用意した距離測定器を用いることによって,測定実験が円滑にかつ手早くできることがわかり,測定実験が行える準備は整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は測定実験のための環境(異なるサイズや重量のボール,測定の器具・機材)を整え,その後測定実験に移っていく予定であったが,測定実験のための準備に多くの時間を費やし,新型コロナウイルスの感染状況により被験者の確保が進まないまま予定していた測定実験を行うまでに至らず,予備実験を行うにとどまった。年度当初より,この程度の遅れは想定の範囲内ではあったものの,今後はできるだけ早期に被験者を確保し測定実験を行っていく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は,子どもを対象にしているが,遠投距離を目的とするボール投げにおいて,使用するボールのサイズや重量が異なることによって遠くに投げるための要因に違いが無いかを探るり,使用するボールの種類に関わらず投げの能力を的確に評価することを目的としている。被験者としての子どもの確保が困難となっていることから,対象を拡大し大学生も含めるものとする。
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Causes of Carryover |
本年度は参加を予定していた学会がWeb開催となり,学外への出張の必要が無かった。次年度は通常開催となる見通しであり,それらに充当する予定である。
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