2023 Fiscal Year Research-status Report
感覚情報を急変させた時の姿勢フィードフォワード制御の加齢変化
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21K11537
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Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
枝松 千尋 倉敷芸術科学大学, 生命科学部, 准教授 (80351948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 康輝 東京有明医療大学, 保健医療学部, 准教授 (40375481)
宮川 健 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (70279008)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 姿勢制御 / 重心動揺検査 / フィードフォワード制御 / 予測的姿勢制御 / 視覚 / 体性感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
主な研究結果としては以下であった。 2022年度の研究では視覚情報を急変させた時の初期段階における姿勢フィードフォワード制御の過渡応答を検討した。その結果、視覚情報消失からフィードフォワード時の方向変化が小さくなったのは0.8秒後であった。その後、0.9秒後にCOP速度が大きくなり、COP変化量は1.1秒後に大きくなった。neural storeにアーカイブされた0.8秒前までの視覚情報の履歴を用いた予測性フィードフォワード制御を行っている可能性が示された。しかし、体性感覚情報消失の直後における過渡応答は明らかではない。そこで2023年度の研究では、体性感覚情報を急変させた時の初期段階における姿勢フィードフォワード制御の過渡応答を明らかにすることを目的とした。その結果、視覚情報と同様に体性感覚情報消失後にCOP方向変化、COP速度、COP変化量に影響を受けることが明らかとなった。さらに、その変化のタイミングは視覚情報の0.8秒後に比べて早く、体性感覚情報は0.3秒後に変化した。このことから、感覚器によってボディースキーマの構成様式や構成に要する時間が異なる可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は姿勢制御の加齢変化を調査するものであるが、Covit-19の影響により高齢者のデータ取得ができていないため、研究計画に対して遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は高齢者のデータ取得を実施する。研究機関を異動したため早期に実験が再開できるように努める。計画としては本年度は延長1年目であるが、さらに1年の延長も視野に入れながらデータ取得を進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅れによる国際学会での報告の未実施によって当初計画していた旅費を使用していないため次年度使用額が大きくなった。 2024年度に研究機関を異動したため、研究再開に関する費用が発生する可能性がある。 研究計画の遅れから国際学会での発表は2025年度を計画しているため、もう一年延長する可能性がある。
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