2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of sports life literacy development program for children with intellectual disabilities
Project/Area Number |
21K11559
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
飯嶋 正博 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (20202814)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 貴裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (00621731)
川田 裕次郎 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 助教 (40623921)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 軽度知的障害児者 / スポーツライフ・リテラシー / プログラムの開発 / 運動継続意志 / 体格・運動能力 / 運動部活動 / 生活習慣病予防 / 社会保障費軽減 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、研究Ⅰとして計画した「軽度知的障害児者の運動継続意志の関連要因の把握」について研究を進めた。特別支援学校に在学する軽度知的障害児者 800 名を対象に、運動継続意志の関連要因について検討した。 まず、軽度知的障害児者の運動部への所属有無を把握したところ、運動部等に所属している生徒は、男子で約4割、女子で約3割であり半数以下であった。1週間の総運動時間を把握したところ、男子で約180分間、女子で120分間、1週間の総運動時間が60分未満の生徒は、男子で約4割、女子で約5割であり、運動時間を確保できていない状況が明らかとなった。 新体力テストの総合得点を把握したところ、男女ともに約35点、総合評価がDまたはEであった生徒の割合は男女共に約7割であり、運動能力の低い子どもが7割以上存在することが明らかとなった。 次に、先行研究を参考に運動継続意志の関連要因として、運動部への所属有無、運動実施状況、体格、運動能力、運動有能感を測定し分析した。その結果、運動部等に所属している生徒は所属していない生徒に比べて卒業後の運動継続意志が高いことが明らかとなった。また、1週間の総運動時間が70分(1日平均10分)以上の生徒は70分未満の生徒に比べて、卒業後の運動継続意志が高いことが明らかとなった。 今年度の主な学術的な成果としては、上記の軽度知的障害児者の運動継続意志の関連要因を見出したことである。現在、上記の研究成果を投稿中である。今後は、調査実施先の特別支援学校教員や教育委員会と連携して次の調査を実施する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施予定であった調査を実施し研究が予定通りに進展している。そのため、進捗状況としては「おおむね順調に進展している」と判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、調査実施先の特別支援学校教員や教育委員会に調査結果をフィードバックすることで研究の改善点を明確にしていく。その上で関連機関との連携をさらに強化し、次の調査を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
研究の進捗状況を踏まえ、当初予定していた研究成果の発表を次年度としたため、次年度の使用額が生じた。そのため、次年度に研究発表のための旅費等として使用予定である。
|