2021 Fiscal Year Research-status Report
The effect of a high protein diet on skeletal muscle function-interaction between organs mediated by glucagon-
Project/Area Number |
21K11608
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
清野 祐介 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (80534833)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | グルカゴン / 高蛋白質食 / 低糖質食 / 肝臓 / 骨格筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
グルカゴン欠損マウス(GCGKO)及び対照マウスを通常食群(CD群)(炭水化物59.6%、脂質22.1%、蛋白質18.3%)と高蛋白質食群(HP群)(炭水化物15.3%、脂質23.4%、蛋白質61.3%)の2群に分け、食事負荷1週間後に各種解析を行った。 HP群の対照マウスおよびGCGKOではCD群と比較して、摂食量低下に伴う体重減少がみられた。白色脂肪組織重量の減少は、HP群のGCGKOでより顕著であった。筋肉量は4群間では有意差が認められなかったが、白色脂肪重量補正すると、HP群のGCGKOでは筋肉量が増加していた。HP群の対照マウスではCD群の対照マウスと比較して血糖値は変わらず、血中の分岐鎖アミノ酸の上昇は認めるも必須アミノ酸濃度は変わらなかった。一方、HP群のGCGKOではCD群のGCGKOと比較し、血糖値が低く、血中アミノ酸濃度の著明な上昇を認めた。 筋肉ラミニン染色における筋線維のヒストグラム解析では、GCGKO、対照マウスともにHP群ではCD群と比較して、筋線維の小型化がみられた。 インスリン負荷試験では対照マウスはHP群とCD群ではインスリンの感受性は変わらなかったが、GCGKOにおいてCD群では対照群と比較してインスリン感受性はよいものの、GCGKOHP群ではGCGKOCD群と比較してインスリン感受性の低下を認めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高蛋白質食では、摂食量の低下により体重減少を来した。高蛋白質食による筋肉量の増加を検討するために負荷週数を増加するなど、負荷期間に関する検討に費やしたため実験がやや遅れた。
|
Strategy for Future Research Activity |
高蛋白質食負荷では特にGCGKOにおける体重減少が大きくなるため、GCGKOと対照マウスでは高蛋白質食負荷の条件下では筋肉に関する差異がみられなくなる。まづは、通常食下でのGCGKOと対照マウスでの筋肉の解析(RNAseq,メタボローム,組織学的検討)を行うと同時に肝臓でのRNAseq解析から筋肉に影響を与えるへパトカインを絞り込む予定。
|
Causes of Carryover |
次年度は、RNAseq解析、メタボローム解析に金額が必要となるため計上した。
|
Research Products
(4 results)