2022 Fiscal Year Research-status Report
The effect of a high protein diet on skeletal muscle function-interaction between organs mediated by glucagon-
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21K11608
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
清野 祐介 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (80534833)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | グルカゴン / 肝臓 / 骨格筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はグルカゴン欠損マウス(GCGKO)と対照マウスの比較を行った。 GCGKOでは対照マウスと比較して下記の特徴があることを明らかにした。 1. 脂肪組織重量は変わらないが、肝臓や骨格筋重量が重い。2. CTにて脂肪組織が少ない傾向にある。3.握力が強いが、トレッドミル負荷検査による運動耐性能が低下している。 さらに骨格筋(前脛骨筋)の形態解析を行った。筋肉ラミニン染色における筋繊維のヒストグラム解析では、GCGKOでは対照マウスと比較して筋繊維の大型化を認めた。GCGKOでは対照マウスと比較して、typeⅡa繊維数の減少とtypeⅡb繊維数の増加を認めた。 また、C57/BL6マウスを用いてグルカゴン受容体の発現の検討をPCR法を用いて行った。グルカゴン受容体は、肝臓で高発現しており、白色脂肪組織や褐色脂肪組織でも発現を認めたが骨格筋においては発現が認められなかった。すなわちGCGKOで認められた骨格筋の表現型はグルカゴンの直接作用ではなく、間接作用であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進捗の遅延の要因としては、骨格筋のメタボローム解析の条件設定に時間を費やしたことがあげられる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.GCGKOと対称マウスの骨格筋の遺伝子発現、メタボローム解析を行う。 2.野生型マウスにグルカゴン中和抗体を投与して肝臓・骨格筋の解析を行う。 3.高蛋白質食負荷マウスと通常食負荷マウス、GCGKOと対照マウスの肝臓のRNAseq解析により筋肉に影響を与えるへパトカインの探索を行う。
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Causes of Carryover |
メタボローム解析、RNAseqにかかる費用を計上した。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] 生活習慣病を伴う複数疾患を有する高齢者に対する栄養療法支援アプリ作成に関する研究2022
Author(s)
鈴木 敦詞, 矢部大介, 清野祐介, 室谷健太, 伊藤明美, 北谷直美, 西村佳代子, 藤田浩樹, 中山眞紀, 武政睦子, 幣健一郎, 牧野真樹, 飯塚勝美, 傍島裕司, 長嶋一昭, 加藤大也, 黒江彰, 柏原直樹, 山田祐一郎, 清野裕
Organizer
第65回日本糖尿病学会年次学術集会
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[Presentation] 「食べる順番」の効果発現機序解明に向けて2022
Author(s)
劉 彦言, 土田 宏美, 飯塚 勝美, 窪田 創大, 堀川 幸男, 桑田 仁司, 藤原 結花, 清野 祐介, 林 良敬, 清野 裕, 矢部 大介
Organizer
第96回日本糖尿病学会中部地方会
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