2021 Fiscal Year Research-status Report
Impact of Service Quality and Infectious Disease Security Quality on Tourism Destination Loyalty
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21K12478
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
増田 央 京都大学, 経営管理研究部, 特定講師 (70708875)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 観光地経営 / COVID-19 / 観光地ロイヤルティ / 観光地イメージ / 旅行不安 / 観光地サービス品質 / 観光地情報発信 / 観光地感染症セキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的: 旅行者のこれまでの体験に基づく事前の当該観光地へのロイヤルティと感染症に対するリスク認識の傾向を考慮し、観光地サービス品質と感染症セキュリティ品質が観光地ロイヤルティにどのような影響を与えるのか、を明らかにすることである。これにより、既に高い観光地ロイヤルティを持ち、感染症リスク認識が高い旅行者が、コロナ禍における観光で、観光地に求めるサービス品質及び感染症セキュリティ品質が明確化される。
研究実績: 2021年度は、関連研究の文献調査を網羅的に行い、文献レビューを行ない、本研究に関連する仮説によるリサーチモデルに基づく国内観光旅行者(東京および大阪在住)に対する京都市観光に関するアンケート調査を実施した。特に、コロナ禍での京都観光における、観光地サービス品質、観光地イメージ、観光地ロイヤルティの関係に、旅行者の旅行不安、観光地までの距離、顧客ロイヤルティの程度がどのように影響するのかに関する影響が分析可能なデータを取得することができた。COVID-19の観点は2022年度においても以前として無視できず、このような感染症リスク下の観光行動の理解や観光地の対応、またマーケティングを行うための基礎資料となるものであり、意義がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021 年度の実施計画であった、文献レビューおよび京都市観光に関する旅行者アンケート調査の実施ができた。本アンケート調査での取得データについては、本研究代表者の ReseachMapページで資料公開を行なった (https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/291034/0d56e5de3ca4ed1b69b7c79b94837a1e?frame_id=665613)。一方で、レビュー論文での文献レビューのまとめの遅れや、観光地の情報発信をより広く捉える必要性など、進捗できない点もあった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、引き続き文献レビューを進め、レビュー論文としてその内容をまとめる。また、提案時のモデルでは十分考慮できていなかった、観光地情報発信という、より広い観点の観光地能力を捉えるためのモデル拡張を行う。特に、COVID-19に特化した観光地セキュリティについては、観光地の取り組みの認知の段階でまだ特徴的な取り組みが十分認知されていない可能性がある。そこで、旅行情報や観光情報の発信といった、より一般的な観光地情報発信の観点を踏まえた議論を可能とするモデル構築および実証を目指す。
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Research Products
(4 results)