2023 Fiscal Year Research-status Report
An empirical study of design problems and implementation methods that hinder social implementation of green infrastructure
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21K12560
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤田 直子 筑波大学, 芸術系, 教授 (20466808)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | デザイン / グリーンインフラ |
Outline of Annual Research Achievements |
グリーンインフラの社会実装を阻む問題を探索し,導入を促すための手法を実証的に解明する.特に本研究の特色は,その原因を「デザインの視点の欠如」にあ ると捉え,「目に見えるデザイン」と「目に見えないデザイン」の両面から課題の解決を図る. グリーンインフラ防災の問題点の探索と改善策の発にむけてグリーンインフラの防災コミュニティの実態を調査し,防災計画,災害履歴,自治組織,歴史的災害伝承を調査し,質的調査法に基づく統計的分析を行うことで,基礎自治体政策と地域コミュニティの実態を明らかにした.また,グリーンインフラの受容の過程を調査し,理想的な防災まちづくりの姿から現状のグリーンインフラ防災との差異を表出し,合意形成の過程を分析して受容の経緯と結果の要因の解明を行った. 『日常/非日常ともに利活用されるグリーンインフラ防災の導入手法』確立のため,これまでの研究成果から導き出されたデータを基に,導入を阻む問題点の抽出とその解消策を検討した.国内外の事例を探索し,導入までのプロセスを段階ごとに明示するための下調べを実施した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
合意形成の過程分析や受容の経緯分析などの研究活動を行うことができたため現状おおむね順調に進展している. 研究課題の達成のため総合分析を延長期間中に実施する.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き目に見えるデザインと目に見えないデザインの両面から課題の解決を図る.まとめと総括『日常/非日常ともに利活用されるグリーンインフラ防災の導入手法』に向けて研究を進める.
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Causes of Carryover |
当初の予定より現地での調査・打ち合わせがオンライン開催で実施するなど見込み額より少額となった.これらの予算は主にまとめと総括のデータ分析補助作業のための人件費に充てる.
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