2021 Fiscal Year Research-status Report
臨床試験/治験に参加する患者の就労支援のありかたに関する研究
Project/Area Number |
21K12752
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
難波 志穂子 岡山大学, 大学病院, 助教 (80769208)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 臨床試験/治験 / 就労支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、臨床試験/治験参加において患者が就労する上で実施している調整・工夫を調査し就労支援ニーズを解明し、さらに支援者であるCRCが臨床試験/治験参加のための就労支援のために必要な教育を検討することである。今回、患者が臨床試験/治験に参加するために行っている就労上の工夫が明らかにすることができ、製薬協などの臨床試験・治験を立案する企業あるいは医師主導治験を行う医師に情報提供することで研究実施計画立案の段階からより被験者倫理を考慮し臨床試験/治験の脱落原因を減らし完遂率向上のための一助になる可能性がある。 初年度については、計画立案の根拠ならびに調査項目に必要となる文献検索を行った。また、一般的な就労支援として既に構築されている資材内容を把握した。最終的に患者および企業に還元できる成果物を視野にいれて研究計画を実施するため、企業で治験実施計画書作成に携わる担当者から臨床試験立案の際に被験者の就労状況をどの程度考慮にいれて検討されているのかの実情、企業として患者の就労情報としてどのような内容が必要と考えているのかなどのインタビューを行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画書立案のために、企業に勤めている治験実施計画書作成に携わる担当者からの意見や文献検索結果から、研究方法について再考する必要性があったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の予定では、就労世代にある患者に対して、半構造化面接を行う予定であった。しかし、この方法では、疾患固有の問題だったとしても判断ができない可能性があることが明らかになった。そこで、対象者数を増やし調査用紙を準備し、治験/臨床研究に参加する就労支援の課題を明らかにする方法に変更する。
|
Causes of Carryover |
消耗品の購入が予定より安価に抑えることが出来たため端数が生じた。研究方法がインタビューから調査用紙配布に変更したため、統計ソフトを新たに購入する際の費用に充当する。
|