2021 Fiscal Year Research-status Report
問題解決プロセスに基づく日本語のビジネスコミュニケーション教材の開発
Project/Area Number |
21K13037
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
立川 真紀絵 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 講師 (80793322)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ビジネスコミュニケーション教育 / 異文化間コミュニケーション / 談話研究 / 問題解決プロセス / e-Learning |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日系企業に勤務する外国人ビジネスパーソンがビジネス場面で直面する諸問題を解決していくプロセスを解明し、それに基づいて日本語のビジネスコミュニケーションのe-Learning教材を開発することである。そこで本研究では、以下の2つの課題を設定した。(1)外国人ビジネスパーソンに対するインタビュー調査を実施して、彼らが異文化間コンフリクトに対応できるようになるプロセスやビジネスパーソンとして成長していくプロセスを分析し、それらの変化の諸様相をとらえる。彼らがいかにして問題解決能力を獲得するに至ったかという知見はビジネスコミュニケーションを学ぶ日本語学習者にとって有用であると考えられる。(2)(1)で得られたプロセスの観点を取り入れ、学習者がそれらを具体的、段階的にたどり、学べるような形で日本語のビジネスコミュニケーションの教材を開発する。本教材は、主に就業経験がない(あるいは非常に限られている)大学生が使用することを想定して、詳細な場面設定を行い、マルチメディアを用いた自律的に学べるe-Learning教材として、設計、制作する予定である。2021年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、当初計画していた海外での調査を実施することが困難となった。そのため、2022年度に実施する外国人ビジネスパーソンに対するインタビュー調査の準備期間として必要な文献の収集、およびその分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大により教育上のさまざまな対応が必要となり、十分な研究時間を確保することが難しい状況であった。また、当初計画していた海外での調査を実施することができなかったため、研究の進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスに関わる社会的な状況に鑑み、オンラインも活用して必要な情報およびデータの収集を行う予定である。日系企業に勤務する外国人ビジネスパーソンに対するインタビュー調査を実施し、分析を進めていく。
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Causes of Carryover |
2022年3月に健康上の理由で休暇を取得することになったため、予定していた学会への参加および一部の物品の購入ができず、次年度使用額が生じることになった。その分は、2022年度の学会参加および物品購入の費用に充てる予定である。
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