2023 Fiscal Year Research-status Report
大学の発達障害学生支援における重層的な支援のあり方に関する研究
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21K13476
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
面高 有作 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (80749474)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 発達障害学生 / 大学 / セルフアドボカシー / 低単位取得 / 生活機能 / 重層的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究Ⅰ:「教育組織と連携した低年位取得の状態にある発達障害学生への支援の効果と意義の検討」について。昨年度より前倒しで研究を進めている。2023年度は、コロナ禍における低単位取得学生の動向や支援及び介入のあり方について、2022年度までに取得したデータを解析した。個別インタビューによる質的データの解析を2023年度内に終え、2024年度には論文として投稿できる見込みである。学生の自己(主観)評価と支援者の他者(客観)評価を比較すると、対人関係や心身の状態に関する評価は双方で大きな違いは見られなかったが、修学に関する評価は異なっていた。学生が修学に関する問題を低く見積もっていることがわかった。修学に関する自己評価を適切にすることが支援及び介入の一助になると考えられた。一方で、学生が修学不良の状態を直視することを避けた結果であるとも考えられ、支援及び介入に際しては、心理状態に配慮した取り組みが求められる。 研究Ⅱ:「発達障害者のセルフアドボカシー構造の解明」について。国内外の研究者と5回の検討会を実施し、修学場面のシナリオを修正及び短縮化した。また、被験者となる発達障害者の場面理解が進むように図版の開発を進めた。妥当性検証のための質問紙等の内容を固めた。そして、当事者の協力を得てパイロットスタディを実施した。概ね問題なく調査が実施できることが確認されたため、一部修正の上で2024年度は国際共同研究として、米国と国内でのデータ取得を並行して進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究期間がコロナ禍における全国的な行動制限期間と重なり、コロナ禍における低単位取得学生のデータを得ることとなった。今後の学生支援に資する重要な知見であると考え、論文発表に向けた準備を進めている。また、セルフアドボカシーについては海外研究機関と連携したデータ取得の体制構築が進んだ。これらのことより、当初の計画以上に進展していると総合的に判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究Ⅰ:コロナ禍における低単位取得学生に関する知見及び支援について論文にて発表する。 研究Ⅱ:協力の内諾が得られている7大学の研究者及び、米国でのデータ収集を進めていく。
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Remarks |
本研究が基課題となり、国際共同研究強化と連携して実施している。
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