2021 Fiscal Year Research-status Report
公共施設と交通結節点の変遷に着目した都市ストックのライフサイクルの解明
Project/Area Number |
21K14322
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
児玉 千絵 國學院大學, 観光まちづくり学部, 講師 (30847314)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 都市ストック / ストックマネジメント / 公共施設 / 交通拠点 / ライフサイクル |
Outline of Annual Research Achievements |
現在日本では人口減少にあわせた集約型都市構造への転換が求められている.各自治体は点としての公共施設・機能の集約や,点をつなぐ公共交通網の再編等を検討しているものの,本来こうした計画はより長期的な都市ストック形成過程の中で相対的に検証する必要がある.そこで本研究では,自治体における施設の設置・移転・統廃合といった「始まりから終わりまで」の変遷と,施設立地の影響を受け周辺で形成/喪失される都市空間の長期的な動態を都市ストックのライフサイクルと定義し,その実態の通時的な解明を試みる.具体的には, 1.施設の設置・移転等の社会的経緯および時空間履歴の類型 2.上記1の類型ごとの施設周辺開発状況の推移および施設用地の長期的な土地所有・土地活用状況の定量的特徴 3.施設立地変遷が都市ストック形成に与える影響の海外都市-国内都市間の相違点 の3点を明らかにする.具体的な調査計画としては,1)国内モデル調査,2)国内拡大調査,3)海外調査・比較の3つの調査を行うこととしている.まず,1)の調査対象となる国内都市は,近年市・区庁舎の移転やバスターミナル等交通結節点の移転・整備等が検討された候補都市の中から選定することとしており,これまで小・中規模都市を対象に4つの調査候補都市を選定した.2022年度から2023年度にかけては,さらに複数のモデル調査都市候補都市を挙げ,次の2)国内拡大調査に向けた調査項目の整理を行っていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
代表者が産前産後休業および育児休業を取得したため
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画通り,残り5年間の事業期間中に,大別して1)国内モデル調査,2)国内拡大調査,3)海外調査・比較の3つの調査を行い,この調査結果を踏まえ4)国内現行計画の検証 を実施する予定である. 1),2)の対象となる国内都市は,近年市・区庁舎の移転やバスターミナル等交通結節点の移転・整備等が検討された候補都市の中から選定する.初年度は1)国内モデル調査の対象都市の選定にとどまったため、2022年度から2023年度にかけて2)国内拡大調査までスムーズに移行できるよう,データ収集およびデータ整理にあたっては,雇用および外部委託も行いながら,必要な調査項目の整理を効率的に進めていく予定である.
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Causes of Carryover |
代表者が産前産後休業および育児休業を取得したため.2021年度に実施予定であった内容は,2022年度から2023年度にかけて後ろ倒しで実施する予定である.
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