2021 Fiscal Year Research-status Report
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21K14881
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
伊津野 彩子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (80816249)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 自家受精 / スギ |
Outline of Annual Research Achievements |
日本産針葉樹スギにおいて、更新初期に生じる近交弱勢を評価するため、自然交配によって更新しているスギ4系統を、実験的に自家受精させ種子を得た。比較のため、自然交配によってできた種子も収穫した。また、自家受精による更新を繰り返すと、集団中から潜性有害遺伝子が排除され、近交弱勢は小さくなると予想される。この仮説を検証するため、強制的な自家受精によって更新しているスギ3系統について、自家受精と自然交配による更新を促し種子を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していたとおり、複数系統のスギ個体について自家受精実験を行うことができ、発芽試験に必要な量の種子を収穫することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究再開後は、本年度に得られた種子を播種し、発芽試験を行う。また、発芽した種子からゲノムDNAを抽出し、スギ専用に作成された高密度一塩基多型 (SNP) マーカーによる遺伝子型決定、もしくは、ゲノム解読を行い、ゲノムワイドにSNP多型情報を収集する計画である。
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Causes of Carryover |
産休・育休取得のため、本年度に計画していた一部の実験を延期するため。
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