2022 Fiscal Year Research-status Report
Machine learning based classification of psychotherapy for cancer patients
Project/Area Number |
21K15666
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
市倉 加奈子 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (00769044)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | がん / 心理療法 / 精神療法 / カウンセリング / 機械学習 / 分類 |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの治療成績が飛躍的に向上する一方で、診断のショックや治療による負担は、患者に強い精神的苦痛をもたらす。がん患者の自殺率は依然として高く、患者の精神的苦痛を軽減することが重要課題である。これに対しては心理療法が推奨され、患者も医療者も支援を必要としているが、残念なことに実際に心理療法の受療に至るケースは少ない。その理由として、心理療法といっても様々なものがあり、患者や医療者にとって理解しづらいという点が高い障壁となっている。エビデンスに基づく医学的治療とは異なり、心理療法は専門家の経験から体系化・伝承されていくため、類似した支援が乱立している。したがって、まず研究1として、がん患者に対する様々な心理療法の種類や内容に関するデータを収集し、機械学習を用いて心理療法をカテゴリに再分類する。つづいて研究2として、患者の状況やニーズごとに、精神的苦痛改善に有効な心理療法カテゴリを明らかにする。 まず2021年度には研究1について倫理審査委員会の承認を得て、緩和ケアチームの心理職を対象とした全国調査を行った。2022年度は、研究1の解析を行い、がん心理療法のパターンが入院と外来で異なることを明らかにし、どのようなパターンがあるのかを整理し、2023年度の学会発表・論文執筆に向けた準備を行った。また研究2の実施準備として、使用するアウトカム評価尺度の標準化研究を追加し、倫理審査委員会の承認を得て、データ収集を開始した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究2に使用するアウトカムを再検討し、がん患者のQOLを評価する指標の一つとしてSEIQoLインタビュー評価尺度を選択したが、COVID-19感染拡大が著しく患者と対面したインタビューが難しい状況であったため、SEIQoLのオンライン使用に関する標準化研究の追加が必要となった。この追加研究において、がん患者の多くが高齢者でオンラインのインタビューが難しいため、リクルートに難渋している。したがって研究2の開始がやや遅れている状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究2の準備として実施している追加研究について、協力施設を増やしリクルートを拡大していく。データ収集が完了し次第、研究2の調査を開始する予定である。また、研究1の学会発表・論文執筆を通してアウトプットしていくとともに、専門家からの助言を得て、継続研究の計画を立案し、2024年度以降の研究費獲得を目指していく。
|
Causes of Carryover |
追加研究で必要となった研究対象者謝金に必要な経費として、前倒し申請を行った。謝金の最大額を予算として前倒ししたため、次年度への繰り越しが生じた。
|
-
-
[Journal Article] Preferences of patients with cancer for psychological counseling: a cross-sectional study using full-profile conjoint analysis in Japan2022
Author(s)
ICHIKURA Kanako, SHIMIZU Sayuri, OSHIMA Noriko, ARIIZUMI Yosuke, FUJIE Toshihide, YAMAUCHI Shin-ichi, ISHIKAWA Toshiaki, NAKAJIMA Yasuaki, FUKASE Yuko, MURAYAMA Norio, MURASE Hanako, TAGAYA Hirokuni, TAKEUCHI Takashi, MIYAKE Satoshi, MATSUSHIMA Eisuke
-
Journal Title
Journal of Psychosocial Oncology Research and Practice
Volume: 4
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
[Journal Article] Characteristics and social support needs predicting anticipatory grief in the spouses of patients with cancer at the end of life2022
Author(s)
AMANO Kanako, ICHIKURA Kanako, HISAMURA Kazuho, SAKURAI Hiroki, YANAIZUMI Ryota, TAKAHASHI Saori, SHIMIZU Yuko, KAWADA Kazuhiro, TAKAHASHI Osamu, MATSUSHIMA Eisuke, TAKEUCHI Takashi, TAKAHASHI Hidehiko
-
Journal Title
International Journal of Clinical Medicine
Volume: 13
Pages: 98-120
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-