2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K15671
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
木戸口 慧 香川大学, 医学部, 協力研究員 (90896094)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 悪性腫瘍 / 体液異常 / 電解質異常 |
Outline of Annual Research Achievements |
WistarラットにDiethylnitrosamineの投与を行うことにより、肝細胞がんモデルラットを作成した.これらのラットにおける体内の水分含有量および浸透圧物質の含有量を評価したところ、肝細胞がんラットでは体質量,体液量,ナトリウム・カリウム含有量がいずれも減少しているものの、体液量やナトリウム・カリウムの含有量に比して体質量の減少が顕著であることから、体質量あたりの水分含有量およびナトリウム・カリウムの含有量はいずれも有意に増加していることが明らかとなった.また、肝細胞がんラットでは24時間尿中アルドステロン排泄量が増加しており、体質量当たりの水分,ナトリウムの含有量はいずれもこの尿中アルドステロン排泄量と相関していたことから、肝細胞がんラットにおける体質量当たりの水分・ナトリウム含有量の増加にはアルドステロンが関与していることが考えられた.加えて、これらのラットにおいて少量の塩分負荷を行うと異化傾向が抑制され、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬であるスピロノラクトンを投与すると異化傾向が促進される傾向にあったことから。アルドステロンが肝細胞がんラットにおける体液保持を介して異化抑制に寄与している可能性が考えられた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点において、肝細胞がんモデルの作成には成功しており、その体液・電解質異常についても明らかにできている.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、肝細胞がんラットの体液・電解質異常に対するレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の関与などについて検討を進めていく.
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Hepatocellular carcinoma induces body mass loss in parallel with osmolyte and water retention in rats2022
Author(s)
Satoshi Kidoguchi, Kento Kitada, Kazuki Nakajima, Daisuke Nakano, Hiroyuki Ohsaki, Wararat Kittikulsuth, Hideki Kobara, Tsutomu Masaki, Takashi Yokoo, Kazuo Takahashi, Jens Titze, Akira Nishiyama
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Journal Title
Life Sciences
Volume: 289
Pages: 120192
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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