2021 Fiscal Year Research-status Report
transdiagnostic and biological subtyping of developmental disorders
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21K15719
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
青木 悠太 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 兼任講師 (70815810)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ASD / ADHD / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症(ASD:autism spectrum disorder)と診断された方の多くが注意欠如・多動症(ADHD:attention-deficit/hyperactivity disorder)症状を呈し、ADHDと診断された方の多くにASD症状を認める。したがって、ASDとADHDは重複しており、ASDやADHDの診断の境界が生物学的特性を保証しないという懸念がある。本研究では、ASDあるいはADHDあるいはその両方と診断された方の脳画像を撮像し、生物学的特性に基づいて診断にかかわらずデータドリブンな手法でサブタイピングし、生物学的特性が近い集団を同定することを目的としている。今年度は、データの収集と解析方法の検討を行った。また、本研究の論文化の前段階として、これまでに発表されたMRI研究でASDあるいはADHDを対象としているものの系統的レビューを行なった。この計画は、ASDと診断された方の脳の機能的特徴とADHDと診断された方の脳の機能的特徴の違いや類似点を把握することを目標としている。そうすることで、本研究が目指す生物学的特性が近い集団の同定や結果解釈の助けとなると考えている。この系統的レビューと今後予定しているメタ解析は当初は計画していなかったが、英国・ドイツ・米国のトップリサーチャーたちとの共同研究となり、新規性と意義の高い論文として発表することを見込むことができる。また、同様のレビューを複数のモダリティで実施していることもオリジナルデータの解釈を充実させる効果が一層高まると考えている。 また、解析手法の検討として脳機能結合から主観的wellbeingを予測する解析を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響で撮像環境が好ましくなかったことと当初は計画していなかった系統的レビューも順調に進んでいることを踏まえると、研究全体としてはやはり概ね順調と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでに撮像したデータの予備的解析、更なるデータの収集を行う。また、スクリーニングの結果に基づいてASDとADHDの診断の意義について検討する目的でメタ解析を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度に80422円の残金が発生した理由は、コロナのために撮像が計画通りには進まなかったため発生した残金と、予備的解析を行った研究を英文査読誌に発表することができたためオープンアクセスフィーがはっせいしたことによる差額がこの額だったため。 2022年度においては、この残金はデータ収集や解析を一層進めていくための謝金やソフトウェア購入費用に充当する計画である。
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Research Products
(2 results)