2023 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部癌における腫瘍免疫の微小環境の解析と個別化放射線治療への応用
Project/Area Number |
21K15787
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
福島 悠希 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (60749787)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / 放射線治療 / 腫瘍免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌を対象にして (A) 治療開始前の生検検体を用いた腫瘍免疫関連蛋白の免疫組織染色による放射線治療効果予測、(B) 口腔癌の術前化学放射線治療前の生検標本と手術標本を用いた腫瘍免疫関連蛋白の発現と局在の放射線治療前後の変化の検討、(C) 腫瘍免疫の制御に関わる放射線治療患者の血中マイクロRNAの同定を行い、癌細胞の腫瘍免疫関連蛋白を用いた放射線感受性予測法の臨床応用と個別化放射線治療の実用化を目指す研究を行っている。 令和3年度は(A) 中咽頭癌をはじめとする頭頸部癌において、腫瘍免疫関連蛋白発現と放射線治療効果の相関を明らかにする。(B) 口腔癌における術前化学放射線治療前の生検標本と手術標本を用いてCD8やPD-L1、FoxP3などの発現や局在の変化と治療成績の関係について検討を行う。(C) 腫瘍免疫関連蛋白の評価とともに、放射線治療前後の組織検体を用いての発現変化や、PD-L1発現調節に関わるマイクロRNAの同定を目指し研究を行ってきた。 令和4年度では前年度の研究を継続するとともに、有用な治療効果予測指標の組み合わせが見つかった場合には、北海道内の連携病院から症例集積を行って症例数を増やし、同様の結果が得られるか検証作業を行う予定としており、おおむねその目標が達成できたと考えている。令和5年度では得られた結果の統計解析を行い、今後論文化を行う予定としている。 頭頸部癌の放射線治療効果が予測できるようになれば、個々の腫瘍免疫能に適合した個別化した放射線治療が可能となり、放射線治療成績の向上が期待される。 また、今後の免疫療法を併用した放射線治療の臨床応用に向けて有用な知見となることが期待できると考えている。
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