2023 Fiscal Year Research-status Report
AIを応用した膵癌患者体液中miRNA診断パネルの作製および体液間移行の解析
Project/Area Number |
21K16436
|
Research Institution | Chiba Cancer Center (Research Institute) |
Principal Investigator |
石毛 文隆 千葉県がんセンター(研究所), 肝胆膵外科, 医員 (60815801)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | microRNA / 膵癌 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
当院院内各所と連携して、本研究用の採血検査を院内検査オーダーシステムに組み込むことで、外来通院中もしくは入院加療中の患者さんにかかわらず、採血サンプルが迅速に当院研究所に届けられるようにシステムをビルドアップした。
膵臓悪性疾患症例群【浸潤性膵管癌(n=20), Intraductal papillary mucinous carcinoma(n=6),IPMN with high-garade dysplasia(n=1)】の治療前血液サンプルと、良性疾患control群【IPMN, 慢性胆嚢炎, 胆嚢腺筋症:n=12】の血液サンプルを採取している。それらの血液からmicro RNAを抽出して、QIAseq miRNA Library Kitを用いてsmall RNA libraryの構築を行い、次世代シーケンサー(Ion PGM&8482; System)を用いてmicro RNAの網羅的プロファイリングを行った。 膵臓悪性疾患症例群とcontrol群で比較すると、有意と思われる発現差異を有するmicro RNAが複数認められた。 今後も引き続きサンプル数を増やしてマーカー候補となるようなmicro RNAを絞り込んだうえで、さらに多検体での検証とAIを用いた統合的な解析を行い、有用なパネル化を目指して研究を進めていきたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検体採取からmicro RNAの抽出まで短時間で行えるようになっており、次世代シーケンサーでの発現プロファイリングに十分なクオリティのmiRNA libraryを構築できている。 膵臓悪性疾患症例の血液サンプル数は目標の数値に近づいているものの、control群の血液サンプル数が不足している。 有意な結果を得るためにも疾患群とcontrol群ともにさらなるサンプル数が必要である。
|
Strategy for Future Research Activity |
残りの研究資金と機関から逆算し、膵臓悪性疾患症例群とcontrol群をともに5例程度増やしてデータの比較検討、解析を行いたい。
|
Causes of Carryover |
主に実験器具、キットの購入です。
|