2022 Fiscal Year Research-status Report
IDH変異型アストロサイトーマの頭蓋内遠隔再発に関連する因子の同定
Project/Area Number |
21K16621
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
中江 俊介 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (20622971)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 神経膠腫 / 星細胞腫 / TP53 / 8q gain / 頭蓋内遠隔再発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、神経膠腫にしばしば認める頭蓋内遠隔再発の責任遺伝子を同定することを意図している。先行研究結果から頭蓋内遠隔再発にはTP53変異または8q gainが関与していることがわかっている。 現在までに神経膠腫の摘出組織(新鮮凍結組織)に対し、TP53変異解析および次世代シーケンサーによるコピー数解析を行い、ターゲットとなる遺伝子のリストを作成しているが、TP53変異をもつ神経膠腫の頻度が想定以上に少なく、また再発患者も想定していたよりも少ないため、発現解析の段階に進めない状態となってしまっている。 もう少し該当症例が集まれば摘出組織に対し、網羅的発現解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上述のように、TP53変異をもつ神経膠腫の頻度が想定以上に少なく、また再発患者も想定していたよりも少ないことが予定より遅れている理由と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、神経膠腫の摘出組織に対し、TP53変異解析およびコピー数解析を行い、該当症例が集まったところで網羅的発現解析を行い、ターゲット遺伝子の候補をピックアップしていく予定である。
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Causes of Carryover |
COVIDの影響で手術延期症例があったこと 神経膠腫摘出組織のTP53変異解析結果から該当症例が少なかったこと
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