2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a new urinary incontinence rehabilitation by focusing on the abdominal function
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21K16734
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
横井 悠加 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (80804244)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨盤底機能障害 / 骨盤底リハビリテーション / 尿失禁 / 理学療法 / 超音波診断装置 / 腟圧計 / リハビリテーション / 腹部機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,尿失禁の主原因である骨盤底機能障害と,その解剖学的・機能的連結が強い腹部機能との関連性を明らかにし,非侵襲的でより効果的・効率的な尿失禁治療を開発することを目的としている.本目的の達成により,腹部機能障害に対する治療が尿失禁に対する有効な治療手段となり,より多くの尿失禁患者に適切な治療を提供することができると考える. 2021年度はまず「腹部機能が,尿失禁の主原因である骨盤底機能障害に影響を及ぼすのか」ということを明らかにするため,骨盤底機能と腹部機能の評価に必要な機器の選定と環境設定を行った.骨盤底筋群の収縮を量的に評価するには表面筋電図の使用が優れており,経腟にて骨盤底筋群の活動量が評価できるものを選定した.また,腹部機能を評価するものとして,腹筋群の筋厚の変化を捉えるための超音波診断装置と,腹筋群の筋活動量を捉えるための表面筋電図を選定した.これらは事前に筋活動時,および安静時における計測を行い,双方において高い再現性が得られることを確認している. 今後は,上記課題を検証するため,症例群を「尿失禁を呈す20歳以上の女性」,対照群を「症例群と年齢・体格指数が一致する女性」とし,症例対照研究(第一課題)にて骨盤底機能障害と腹部機能との関連性を検討する.第一課題が終了次第,第二課題である「腹部機能障害に対する治療が尿失禁改善に及ぼす効果の検討」を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は主に課題検証に必要,かつ最適な機器選定(再現性の確認)と環境設定を目標としており,概ね順調に進行していると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は上記選定済み機器の購入手続きを完了し,第一課題である腹部機能が骨盤底機能障害に及ぼす影響について検討すべく,尿失禁群と対照群間での腹部機能について明らかにする.ただし,新型コロナウイルス感染対策に十分な配慮を行った上でデータ収集に努め,その影響により実験遂行が困難な場合には,随時,研究協力者らとともに研究計画内容の再検討を行う必要があると考える.
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Causes of Carryover |
次年度使用額の発生は,表面筋電計と超音波診断装置用プローブの調達によるものが主な理由である.また,2022年度は実際に計測を開始するため計測時に使用する消耗品等への使用と,学会参加時に発生する旅費等に使用される予定である.
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