2022 Fiscal Year Research-status Report
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21K16881
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
四倉 絵里沙 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10645823)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 学童近視 / 屈折値 / 眼軸長 / ドライアイ / 高次収差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近視罹患児のドライアイ有病率、ドライアイのサブタイプと程度、屈折値・眼軸長・高次収差との相関を横断的に解析、さらに屈折値、眼軸長、高次収差の変化を客観的かつ縦断的に評価し、群間で有意差検定をすることで、近視とドライアイ、高次収差にどのような因果関係があるかを明らかにすることにある。 今年度の成果は、慶應義塾大学病院近視外来を受診した近視罹患者の、近視の程度と高次収差、ドライアイとの関連性を後方視的に評価し、その結果、近視児童において高次収差とは独立して、ドライアイと眼軸長が関連している可能性を報告したことである(Hazra D., Yotsukura E.et al., Relation between dry eye and myopia based on tear film breakup time, higher order aberration, choroidal thickness, and axial length, Sci Rep . 2022 Jun 28;12(1):10891)。また、コロナ禍の情勢が落ち着きつつあったこともあり、2022年度からドライアイの重症度を客観的に評価できる検査機器(Keratograph 5M)を、慶應義塾と株式会社ニコンとの共同研究契約を締結し、借用を開始することができ、現在データを収集中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度はコロナ禍の影響で、当院近視外来受診者数も少なく、ドライアイの重症度を客観的に評価できる検査機器(Keratograph 5M)の借用ができなかったため。2022年度からは借用可能となったため、現在データ収集中である。
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Strategy for Future Research Activity |
Keratograph 5Mを導入できたため、2022年度からデータ収集を開始している。引き続き、3か月ごとに、近視とドライアイの関連性を前向きに評価していく予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は、コロナ禍で海外学会に参加する機会が得られなかったため次年度使用額が生じたが、2023年度は近視関連の演題が海外学会で採択されたため、その費用に充てる予定である。
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