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2022 Fiscal Year Research-status Report

新規成長因子Midkineが口腔癌骨浸潤に果たす役割と機能の解明

Research Project

Project/Area Number 21K17138
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

増井 正典  岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (80881143)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
KeywordsMidkine / 口腔癌 / 骨浸潤
Outline of Annual Research Achievements

本研究では,①Midkine(MK)の破骨細胞形成と口腔癌細胞に与える影響を明らかにし,②口腔癌と骨浸潤部におけるMKのシグナル伝達に関与する受容体を明らかにし,その阻害が口腔癌骨浸潤動物モデルに与える影響を明らかにすることを目的としている。
2021度に引き続き,2022年度は②に対して,in vitroでの解析をすすめた。口腔扁平上皮癌細胞株(HSC-2,HSC-3,HSC-4,SAS,OSC-19)におけるMKシグナル伝達に関与する各受容体(PTP ζ,LRP1,ALK)の発現量は,細胞株によって差を認めた。口腔扁平上皮癌細胞株を各受容体アンタゴニストとrecombinant human MK(rhMK)または阻害剤iMDKの存在下/非存在下で培養したところ,MTS assayでは共培養の条件によって増殖能に与える影響は異なっており,WB法では内因性のMK発現量に差を認めた。MKのシグナル伝達に関与する受容体を解析できたため,この結果を用いて,今後は口腔扁平上皮癌担癌モデルマウスに対してiMDKと各受容体アンタゴニストを併用し,多剤併用療法の効果検討を行う予定である。この知見から,過去に報告したiMDKの用量よりも,より低用量で抗腫瘍効果が期待できる。これは副作用の出現抑制にもつながり,臨床に応用する際には重要な知見となる。また,2023年度は破骨細胞への影響についてもin vitro / in vivoで検討し,MKが破骨細胞形成と口腔癌細胞に与える影響を解析する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2022年度は動物実験でマウス大腿骨骨髄細胞とMK / rhMK を用いて破骨細胞の形成能に対する影響を検討する予定であったが,まだ着手できていない.そのかわり,in vitroでの各種口腔扁平上皮癌細胞株を用いたMKの口腔癌におけるシグナル伝達が関与する受容体の解析を継続した。口腔癌細胞株と各受容体アンタゴニスト,rhMKまたはiMDKの存在下/非存在下で培養し,WB法により測定し,MKの口腔癌における分子生物的作用はどの受容体を介したシグナル伝達が関与するかを解析した。

Strategy for Future Research Activity

現時点では実験計画に変更点はない。本年度は破骨細胞におけるMKの発現に関する解析を行うとともに,マウス大腿骨骨髄細胞とMK / recombinant human MKを用いて破骨細胞の形成能に対する影響を検討し,MKの口腔癌骨浸潤モデルマウスに与える影響の解析に移行する予定である.

Causes of Carryover

2022年度に予定していた動物実験が着手できておらず,動物実験にかかわる費用(実験動物の購入など)を2023年度に使用することにしている。また,計上していた研究に関連する学会への参加のための旅費についてもWebでの参加としたため不要であった。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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