2021 Fiscal Year Research-status Report
慢性腎不全患者のQALYを用いた腎代替療法選択の新たなエビデンスの創出
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21K17234
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
矢部 広樹 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40780664)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | QALY / QOL / 慢性腎不全 / 腎代替療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、各腎代替療法におけるQALYの違いを示し、その関連要因を検討することである。通常の血液透析患者、長時間透析患者(オーバーナイト透析・在宅血液透析)、腹膜透析患者におけるQALYを多施設共同研究にて調査し、各治療法間のQALYの違いを示すと同時に、各治療法でQALYの高値に関連する要因を検討する。 本研究は、通常の血液透析患者50名、長時間透析(オーバーナイト透析50名、在宅血液透析患者10名)、腹膜透析患者30名の計140名を対象とする予定であり、本年度は、関係各病院との調整を進めながら、患者のアンケート調査の準備を行った。また対象者の基礎情報(年齢、性別、体格等)、透析情報(透析歴、透析条件等)、血液データ、各種検査データを採集するために、各病院のカルテを閲覧するための手続きを行った。さらに、本研究を実施のために倫理委員会の申請を行った。 またデータ解析に向けて環境を整備し、欠損値の解析のための多重代入法の手法や、生存解析を実施するための方法を習得した。さらに本年度は保存期腎不全患者におけるQOLデータの横断的解析を進め、保存期腎不全患者のQOLに関連する要因について検討し、発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大の状況により、各協力施設へ赴いて調整を行うことに難渋した。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会の申請、臨床試験登録の上で、予定通りデータ測定と観察を開始する。
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Causes of Carryover |
各施設との打ち合わせ回数の減少に伴って差額が生じた。次年度にデータ測定と各施設との打ち合わせのために支出予定である。
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