2021 Fiscal Year Research-status Report
身体活動・運動の強度、種類・種目、実施頻度が腸内細菌叢に与える影響
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21K17284
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
中潟 崇 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部, 研究員 (40736865)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 身体活動量 / 運動強度 / 腸内細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、20歳以上の健康な成人を対象とした約3,000名の腸内細菌大規模データベースを用いて、日本人における身体活動・運動の強度、種類・種目、頻度の違いが腸内細菌叢に与える影響を明らかにすることを目的とした。 ヒトの腸管には約1千種類の腸内細菌が生息し、腸内細菌の数や種類・多様性は遺伝、居住環境、服薬や食事因子だけでなく、身体活動や運動、体力指標の1つである全身持久力も腸内細菌叢と関連することが報告されている。しかしながら、身体活動・運動の強度、種類・種目、実施頻度が腸内細菌叢に与える影響について検討した研究はほとんどない。 2021年度は、感染症の影響により、2021年度に予定されていた対面調査が中止、または規模が縮小となった。腸内細菌叢と身体活動のデータが利用可能な既存コホートがあったため、腸内細菌の多様性を示すスコアが評価可能で、加速度計内蔵の活動量計データと紐づいた対象者のうち腸疾患、心疾患の既往歴のない成人のデータセットを用いて解析を進めた。その結果、腸内細菌の多様性を示すスコアと身体活動のある要因との間に関連がみられた。この結果は腸内細菌叢と身体活動・運動に関する先行研究等からメカニズムや因果関係を推測しても妥当であると考えられるため論文化を進めている。また、コホートを管理する研究機関の研究者リストの変更申請及び、申請者の所属において従たる研究機関としての参加申請を、それぞれの研究倫理審査委員会で承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、身体活動・運動の強度、種類・種目、実施頻度が腸内細菌叢に与える影響を明らかにすることを目的としている。今年度は、研究実施計画の1つである身体活動の量に着目し、腸内細菌の多様性を示すスコアとの関連を検討した。現在、得られた知見の公表(学会発表および論文化)に向け準備を行っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、身体活動の量と腸内細菌叢の多様性を示すスコアに関する結果をもとに論文を作成し、公表を目指す。2022年度は身体活動・運動の種類・種目、実施頻度、運動習慣の有無に着目し、腸内細菌叢との関連を検討する。
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Causes of Carryover |
感染症の影響で、測定会や学会の中止等で旅費等が発生しなかったため、次年度使用額が生じた。2022年度は関連学会の現地開催が予定されており、解析、及び得られた成果の公開を行うべく、学会発表、論文作成に伴う英文校正費、投稿費等に使用する。
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