2022 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of the role of social relationships in preventing the severity of long-term care needs of home care older adults
Project/Area Number |
21K17322
|
Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
野口 泰司 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 研究員 (40844981)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 要介護高齢者 / 重度化予防 / 社会的関係性 / 孤食 / 社会環境要因 / 高齢者にやさしいまち / Age-Friendly Cities |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、要介護高齢者の重度化予防に関して、個人の社会的関係性の影響の検討および居住地域の社会関係要因の影響の検討を行い、要介護高齢者のウェルビーイングの向上とそれに資する地域づくりの提言を行う。 2022年度は、昨年度にひきつづき「日米LTCI研究会東京・秋田調査」の二次データ分析を行い、個人の社会関係として孤食に着目し、孤食がその後の要介護の重度化と関連することを明らかにした。また、地域環境要因として高齢者にやさしいまち(Age-Friendly Cities:AFC)の尺度開発にも取り組み、分析結果と合わせて要介護高齢者のウェルビーイング向上に対する社会的要因として、学会でのパネル発表および総説としてまとめた。 また、要介護高齢者に関して2つの新規コホートデータの構築にも取り組んだ。まず、軽度要介護高齢者のコホートとして、自治体と共同し、対象者名簿の提供など調査実施枠組みの調整を行った。また併せて調査設計を進め、2023年度には訪問面接調査によるデータ取得を予定している。公的データとの突合から重度化アウトカムの収集を行い、個人および地域の社会的要因による重度化予防の可能性について検討を進めていく。また、自治体が実施する在宅介護実態調査の枠組みを活用し、千葉大学等と共同し、郵送質問紙調査による「在宅ケアと暮らしの調査」を実施した。3000名弱の要介護高齢者のデータを取得し、今後は転帰データとの突合を含め、重度化予防に資する個人の社会的要因の検討やAFCも含めた地域要因の検討を行っていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次年度にひきつづき、個人の社会的関係性に関する結果を総説として報告することができた。 また、地域の社会環境要因の検討も視野に入れた、新規の要介護高齢者データの構築の準備もできており、本研究計画について実施可能な目途が立っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、要介護の重度化予防に資する個人の社会的関係性や地域の社会環境要因の検討を行っていく。また、要介護高齢者の新規データの構築を進め、解析を進めていく。加えて、高齢者にやさしいまち指標の分析結果を整理し、論文化を進めていく。
|
Causes of Carryover |
研究成果報告に関し、論文の査読期間が予想よりも長期に渡っており、予定していたオープンアクセス誌への掲載料に関する執行が行われなかった。次年度には査読の終了、掲載予定の目途は立っているため、オープンアクセス誌への掲載料としての執行を予定している。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] もの忘れ外来受診者における意欲の指標と生命予後との関連:NCGG-STORIES2022
Author(s)
黒田佑次郎, 杉本大貴, 佐藤健一, 中川威, 斎藤民, 野口泰司, 小松亜弥音, 内田一彰, 小野玲, 荒井秀典, 櫻井孝
Organizer
第41回日本認知症学会・第37回日本老年精神医学会合同大会
-
-