2023 Fiscal Year Research-status Report
地域における認知行動療法に基づく育児ストレス軽減プログラムの定着を試みる
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21K17384
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
山海 千保子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90438101)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / 育児ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は母親の感情に関する文献検討を中心に、プログラムを実施する際に考えられる母親の反応をあらゆる角度から予測することを検討した。 1.認知行動療法と母親の感情に関する文献、その他母親の感情を安定できる具体的な活動や方法論について文献等で学び、認知行動療法に準じたプログラムに取り入れることを考えた。 2.集団でプログラムを実施するにあたり、母親の反応として考えられることを予測し対応できる方法を考えた。その結果、何か問題が生じたとき、多職種との連携が必要となるが、その仕組みについて各自治体のシステムを確認する必要があることがわかった。また、海外では積極的に多職種で連携していることがわかり、本研究にも配慮していくべき事項として検討した。 3.文献などを基にプログラムなどを作成してきたが、日本国内だけでなく海外における産後ケアなどの情報を把握し、本邦のケアに参考となる知見を得ることができた。海外の研究者や海外で働く日本人助産師、出産をした母親らと、互いの国の様子など情報交換すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
認知行動療法に準じたプログラムを作成したつもりであるが、母親の反応に関する文献のうち、虐待に関する報告書からさらにある検討が必要だと考え、プログラムの完成が遅れている。また、海外における出産後のケアや、夫の関わり方に関する興味深い知見を得ることができたため、プログラムの参考になる内容を再検討するために遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラムの再検討後、保健師からの意見をもらいつつ、実践に向けプログラムをかんせいさせる予定である。また、母親の反応によっては対応する必要が出てくると考え、各自治体の医師との連携だけでなく多職種連携のシステムも確認しておく。
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Causes of Carryover |
地域の保健師にマニュアルの説明を受けてもらうために、大学まで来てもらう交通費および謝礼の代金が使われていなかったため、次年度使用額(B-A)がでた。次年度は保健師の交通費や謝礼に充てる計画である。また、論文指導を受ける際の謝礼も計画している。
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