2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Recovery Program Considering Physical Condition and Psychosocial Status after Miscarriage and Stillbirth
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21K17405
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Research Institution | Osaka Yukioka College of Health Science |
Principal Investigator |
荒木 智子 大阪行岡医療大学, 医療学部, 助教 (70438109)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 流産 / 死産 / ペリネイタルロス / 体力 / 身体機能 / 回復 / トラウマインフォームドケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は流死産後の女性の体力・身体機能や心身の愁訴の実態を明らかにし、心理社会的側面に着目した包括的な回復プログラムを開発することである。研究代表者がこれまで産後女性の体力測定及び質問紙調査を実施した際に使用している、新体力テスト、ロコモ度テストに加え、心身の愁訴、QOLに関する質問紙調査を実施する。 本研究の仮説は、生児の産後女性と同様かもしくはそれ以上に産後の体力や身体機能の低下があり、またその上に流死産というトラウマ体験による心的負担がかかっていることを予測している。年間多くの流産死産が存在しているが、その後の女性はいわゆる産後ケアを受けづらい環境にあることも予測され、流死産後の女性が自らの辛さやしんどさを癒し、その後の生活に向けたリハビリテーションプログラムを開発し、実践に至ること、それにより、健康な女性を増やすことが本研究の意義である。 2021年度は実施に関する計画を進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大により、当初の計画では難渋することが予測されたため、研究計画の大幅な変更を余儀なくされたため、研究の進捗は遅れている。 一方でこれまで流死産経験者に対し、ピアサポート等の支援を行っている複数の団体の支援者とディスカッションすることができ、当初の研究計画よりも充実した内容で調査開始をする段階まで進めることができた。 2021年度は支援者とのディスカッションに加え、諸外国での取り組みについて文献研究を行った。2022年度は実際の調査測定を開始していく。欧米では流死産後の女性に対して医療機関等でリーフレットが配布されている例があり、その中に身体の回復に向けたエクササイズの紹介なども掲載されていた。本研究の大きな参考になるものであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、当初開始予定だった研究計画の大幅な変更が必要となったため、進捗状況としては「遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年6月より調査開始できるように準備を進めており、2022年は調査測定を進めていく。並行して結果を解析し、回復プログラムの開発も始めていく予定である。体力測定に関して、対面で実施する必要があり、研究参加者のリクルートが難渋する可能性があり、質問紙調査を通した実態把握ができるように計画変更し、新型コロナウイルス感染拡大の影響を極力抑えられるようにしていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大が長期化し、2021年度は研究計画の大幅な変更が必要となり、実際の調査測定に至ることができなかった。2022年度は2021年度に未執行だった予算を活用し、調査測定等を進めていく予定である。
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