2022 Fiscal Year Annual Research Report
Rescue of COVID-19-related skeletal muscle damage by skeletal muscle-specific microRNA
Project/Area Number |
21K17496
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
森 拓也 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70897412)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | COVID-19 / サルコペニア / HMGB1 / マイクロRNA / エネルギー代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度にCOVID-19感染症においてもHMGB1がサルコペニアの原因因子として重視されことから、マウス筋芽細胞C2C12をHMGB1で処理した時に、変化するマイクロRNAを網羅的に抽出した。その中で、もっとも発現が亢進したのがmiR-494であった。HMGB1処理により、miR-494は4.6倍に発現が増加した。miR-494ミミックにてC2C12細胞を処理すると、PGC-1αとc-mycの発現が抑制され、ATP産生が低下した。さらに、筋成熟度を示すSDS可溶性ミオシン軽鎖1のタンパクレベルが低下した。逆に、miR-494インヒビターでHMGB1と同時処理したC2C12細胞では、ATP産生の低下やSDS可溶性ミオシン軽鎖1のタンパクレベルの低下は認められなかった。これらのことから、miR-494を抑制することにより、COVID-19感染症におけるサルコペニアを抑制する可能性が示唆された。
|
Research Products
(9 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 3種類の中鎖脂肪酸におけるミトコンドリア品質管理と骨格筋分化への作用の差異2023
Author(s)
西田亮一, 森汐莉, 森拓也, 額賀翔太, 川原勲, 宮川良博, 後藤桂, 大森斉, 羅奕、岸真五, 谷里奈, 國安弘基
Organizer
第112回日本病理学会総会、下関市、2023.4.13-15
-
-
[Presentation] 中鎖脂肪酸のカプリル酸はケトン体を介して炎症性サイトカインを抑制し、がん悪液質由来心筋障害を軽減する2023
Author(s)
額賀翔太, 谷里奈, 宮川良博, 川原勲, 森拓也, 西田亮一, 後藤桂, 森汐莉, 岸真五, 佐々木隆光, 藤井澄,大森斉,國安弘基
Organizer
第8日本がんサポーティブケア学会学術集会、奈良市、2022.6.22-24