2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of self-care management using a myofascial approach for low back pain
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21K17531
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Research Institution | Daiichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
中井 雄貴 第一工科大学, 工学部, 准教授 (00843054)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 筋膜リリース / 滑走 / セルフケア / 超音波エコー / 腰部 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、本研究課題である腰部に対する自己筋膜リリースの即時効果を検証した。健常男性18名に対して、ローラーマッサージャーを用いて腰部の皮下組織・胸腰筋膜・多裂筋に対する自己筋膜リリースとストレッチの即時効果を比較検証した。ローラーマッサージ、静的ストレッチ、コントロールの3条件の介入前後を比較するクロスオーバー試験を実施した。超音波画像診断装置を使用して腰部の動画を撮像し、経時的な移動速度をエコー動画分析ソフトにて算出して両者の相互相関係数で滑走を分析した。また、介入前後の腰部柔軟性と腹部体幹筋力を評価した。18名のデータから、ローラーマッサージを用いた腰背部の自己筋膜リリースが静的ストレッチより筋膜滑走、腰部柔軟性、腹部体幹筋力において有効であることが示唆された。これにより、ローラーマッサージはストレッチし難い腰部に対しても自身で実施可能であり、効果的な腰部のセルフマネジメントの一つとして利用可能であることが示唆された。 また、腹部体幹筋力の測定・評価および介入方法に関して、表面筋電図にて検証した。腰痛予防エクササイズの有効な方法の一つとして示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は健常人に対する腰部への自己筋膜リリースの即時効果の検証が目的であった。18名を対象に実際に自己筋膜リリースを行い、腰部ストレッチと比較して効果を検証することができた。使用機器や分析方法などのプロトコルも確立することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、対象者を女性や高齢者に広げて検証し、腰痛患者への介入へと進めていきたい。
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Causes of Carryover |
英文を投稿して掲載費が必要になる予定だったが、査読に時間がかかり掲載費が必要になるのが次年度の予定となった。次年度内には採択されるよう努めたい。また、新型コロナウイルス遷延の影響で学会参加がWebとなったため旅費がかからなかった。次年度以降は学会の現地開催も増えてくるので、旅費に必要となる予定である。
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