2023 Fiscal Year Research-status Report
The effect of light-intensity physical activity on health outcomes and longevity of older adults: a prospective cohort study
Project/Area Number |
21K17551
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
天笠 志保 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30889275)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 身体活動 / 運動 / 座位行動 / 高齢者 / コホート研究 / 加速度計 |
Outline of Annual Research Achievements |
低強度の身体活動は、身体活動ガイドラインで推奨されている中高強度の身体活動に比べて、総身体活動量(総エネルギー消費量)に占める割合が大きく、健康効果が期待されている。特に身体機能や体力が低下した高齢者においては、中高強度の身体活動だけでなく、低強度の身体活動の実施が健康アウトカムに良い影響を与える可能性がある。2020年に改定された「WHOの身体活動・座位行動に関するガイドライン」においても、今後必要な研究として、低強度の身体活動の健康効果を明らかにすることが挙げられている。本研究では、日本人地域在住高齢者において、加速度計を用いて強度別の身体活動を評価し、低強度の身体活動が健康アウトカム(死亡や要介護、身体機能、認知機能等)に与える影響を前向きコホート研究で明らかにすることを目的としている。 本年度はベースライン調査および追跡調査で取得したデータを用いて解析を行い、加速度計で評価した座位行動、低強度の身体活動、中高強度の身体活動の経年変化を明らかにした。また、健康アウトカムの発症状況についての集計を行い、身体活動との関連が分析可能なアウトカム指標の検討を行った。身体活動と認知機能の低下との関連を解析したところ、低強度の身体活動ではなく、中高強度の身体活動が多いことが認知機能の低下予防と関連していた。今後は死亡や要介護認定のデータを取得し、身体活動が与える影響を明らかにしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、ベースライン調査および追跡調査で取得したデータを用いて解析を行い、加速度計で評価した強度別の身体活動(座位行動、低強度の身体活動、中高強度の身体活動)の実態を明らかにした。強度別の身体活動が健康アウトカムに及ぼす影響について、データ解析および論文化を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では計画通りに研究が進展しているため、今後も計画に基づき研究を実施する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた国際学会に参加できなかったため。次年度の国際学会で発表を行う予定である。
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