2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K17556
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
関根 千恵 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10886667)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 仙腸関節 / 腰部障害 / 競技スポーツ |
Outline of Annual Research Achievements |
仙腸関節性腰痛は,競技スポーツ選手において,椎間板ヘルニアと同程度の頻度で生じる一般的な病態であるが,有効な予防法が確立されていないことが問題視されている.本研究では,競技スポーツ選手と運動習慣のないコントロール群を対象に,質問紙調査ならびにスクリーニングテストを行い,競技種目別の仙腸関節性腰痛の頻度を明らかにすることを目的とした.また,仙腸関節性腰痛の発生に関わる仙腸関節の挙動・筋活動様式を明らかにすることを目的とした. 実験①では,陸上短距離選手31名(男子16名,女子15名),バレーボール選手19名(女子19名),定期的な運動習慣のない大学生(コントロール群)42名(男子21名,女子21名)を対象に質問紙調査ならびにスクリーニングテストを行った.調査時に上後腸骨棘周囲に限局した片側性疼痛を有する,疼痛の最も強い部位として上後腸骨棘周囲を指し示す,仙腸関節障害に関連する整形外科的テストが陽性の全てを満たす者を「仙腸関節障害あり」とした.仙腸関節障害の有訴者率は,陸上短距離選手6.5%,コントロール群2.4%であった.バレーボール選手の結果は現在集計中である.理学療法士による評価となったため,仙腸関節性腰痛と定義することは困難であったが,競技種目別の仙腸関節障害の頻度を明らかにすることができた. 本研究の成果の一部は,第32回日本臨床スポーツ医学会学術集会にて発表された.今後,他の競技でも疫学調査を進め,国際誌に投稿予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度までに疫学調査が完了している予定であったが,新型コロナウイルスの感染拡大により,実験施設へ入室が困難な状況になった時期があり,実験の進行が遅れている.疫学調査の結果により,実験②(動作解析・筋活動解析)の対象者や対象動作を決定するため,実験②についても進行が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は疫学調査を続けるとともに,対象者や対象動作を選定して動作解析・筋活動解析へと移行する予定である.疫学調査を行いながら,動作解析・筋活動解析の測定方法の検討を進め,実験手法の確立後に仙腸関節性腰痛の発生に関わる仙腸関節の挙動・筋活動様式を検証する予定である.
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Causes of Carryover |
2021年度に無線筋電計を購入予定であったが,所属研究機関の備品として購入されることなったため,購入の必要がなくなった.研究に必要な備品を再検討し,必要な備品を購入する予定である.
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Research Products
(4 results)