2021 Fiscal Year Research-status Report
Webを活用したソーシャルワーク実習プログラム・実習教材の開発・運用・評価
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21K18463
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
脇野 幸太郎 長崎国際大学, 人間社会学部, 教授 (00565658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 晋治 長崎国際大学, 人間社会学部, 教授 (00368804)
高阪 悌雄 名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (40537338)
杉本 浩章 福山平成大学, 福祉健康学部, 教授 (50449469)
岡部 真智子 福山平成大学, 福祉健康学部, 教授 (80460591)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | Web実習プログラム / Web実習教材 / 多様な実習課題への取り組み / 地域特性を生かしたコンテンツ / ICTの活用 / バーチャルリアリティ / デジタル機器の活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、社会で求められるソーシャルワーカー養成に資するWeb実習プログラム及びWeb実習教材の開発・運用・評価を行うことである。特に、メゾレベル、マクロレベルの視点を持ち、総合的かつ包括的な支援ができるソーシャルワーカーの育成に資するべく、多様な地域特性とそこから生じる多様な支援課題を学ぶことができる教材の開発に向けて研究を行った。 初年度である今年度は、上記目的の達成にふさわしいWeb教材の基本的枠組みや、その構成要素となるコンテンツについて検討を行った。司法福祉や経済的虐待、児童虐待問題など、従来の現場実習では取り組みにくい課題のほか、アイヌなど多様なルーツを持つ人びとへのソーシャルワーク、斜面地で生活する高齢者・障害者の生活支援など、メンバーの所属先の地域特性を生かした(その分他の地域の学生には学ぶ機会の少ない)課題などを抽出し、それらについて、実態、背景、歴史・政策、解決に向けた取り組みという4つの分析軸を設定し、それに基づいて、各課題のコンテンツ化に向けた検討を行った。その結果、各課題をコンテンツ化(映像化)していくために必要なファクターを抽出することができ、今後必要となる作業を可視化することができた。 また、それらの課題について、よりリアリティを持って実践的に学ぶことができるよう、オンデマンドやバーチャルリアリティ(VR)といったICTを活用したコンテンツ作りの方法についても、先行事例なども踏まえつつ検討を行った。 以上を通じて、次年度以降の実際のコンテンツづくりに向けた基本的な枠組みを構築することができたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、定期的にメンバー全員による研究会を開催し、従来のソーシャルワーク実習における課題の抽出、それを解決するためのWebを活用した教材のあり方、盛り込まれるべきコンテンツ、効果的な教材づくりのためのICTやデジタル機器の活用方策などについて、多方面から検討を行い、教材の基本的枠組みを構築することができた。COVID-19の影響により、オンライン上での研究会が中心となり、対面での研究会は1回しか開催できないなど、限られた条件下での研究ではあったが、初年度として一定の進捗と成果を得ることができたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、今年度抽出された各コンテンツ(実習課題)の分析結果に基づき、実際にそれらをWeb(映像)教材に仕立てていくための具体的方法について検討を行う。特に、教材の利用者がよりリアリティを持ってWebによる実習を体感できるよう、ICT・デジタル機器の活用方策について、先行事例なども参照しつつ検討を行う。さらに、次年度後半以降は、これらの検討結果を踏まえ、実際の教材作成作業に取り掛かり、Web実習教材の有効性の検証を行いたい。研究遂行の最大の眼目は、単なる現場実習の代替ツールとしてのみならず、多様な課題を有する人びとや地域に対し、総合的かつ包括的な支援のできるソーシャルワーカー養成に資することのできる、実践的かつ質の高いWeb実習教材を開発することである。そのために、コンテンツ・教材作成手法の双方について、多様な視点から検討を行っていきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、対面での実施を予定していた研究会を1回を除きいずれもオンラインでの実施としたため、旅費に余剰が出た。 物品については、次年度より実際のコンテンツ作成を開始することとなったため、今年度購入を予定していたデジタル機器類は、品目をさらに吟味のうえ、次年度に購入することとなった。 以上のことから、次年度使用額が生じることとなったが、次年度以降、計画的な予算の執行に努めたい。
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