2022 Fiscal Year Research-status Report
バーチャルリアリティを用いた体験型獣医外科手術教育法の開発
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21K19180
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中川 貴之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40447363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 大貴 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (60843216)
雨宮 智浩 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (70396175)
青山 一真 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (60783686)
伊藤 研一郎 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任助教 (30805578)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | バーチャルリアリティ / 獣医学 / 小動物臨床 / 獣医外科学 / 獣医学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、現実と瓜二つの手術体験を共有できる 『術者視点型VR(バーチャルリアリティ)手術体験教材』を開発し、時間・空間・身体の障壁を超越して、現実と等価な視覚情報を得ながら無限に外科医の技術をシャドーイングできる手術教育教材の開発に挑戦している。 本研究では複数の全天球型カメラを用いて、東京大学附属動物医療センター手術室を利用し、実験犬を用いた実際の手術を撮影し、各全天球型カメラの映像を組み合わせた動画を編集し、VR教材を作成し、獣医学課程の学生への教育効果を既存の方法と比較検証する。 今年度は1度目の撮影において、手術で用いる光量の強い無影灯により、撮影対象が日常的には遭遇することのない強い光で照らさていることにより、通常用いるカメラでは画像が明瞭域の階調が消失し白飛びしてしまうという現象が生じることがわかったため、撮影カメラへの光量フィルターをさまざまな形状および光量透過度に応じて検証し最適化し、2度目の撮影を行なった。本動画材料をもとに全天球動画を編集・作成した。また、当初、教材としての汎用性の高いスタンドアローン型のヘッドマウントディスプレイを用いて検証を行っていたが、データ容量や解像度や色調、フレームレートなどが十分に満たせなかったため、高性能パソコン(PC)と接続の上視聴するタイプのPC接続型ヘッドマウントディスプレイに変更を行った。その上で、教材として用いるにあたって最適なシーンの選定や視聴方法等を検証し、最も教育効果が得られると期待されるVR教材および教材の使用方法を決定した。次年度は作成したVR教材を用いた新たな教育手法の教育効果を既存の2Dビデオ教材と比較し、検証を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教育効果の検証が可能なVR教材が完成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
作成したVR教材を用いて、学生への教育効果の検証を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症による制限のため研究計画に遅延が生じたため、次年度使用額が生じている。現在は、新型コロナ感染症による制限はなく、円滑な研究遂行ができているため、2年目に機材購入のために使用予定であった予算を繰り越し、3年目に使用する。
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Research Products
(2 results)