2021 Fiscal Year Research-status Report
International Comparison of the Effectiveness of Universal Health Coverage in Reducing Inequalities in Health Care Access
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21K19635
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
財津 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80611508)
大城 暁子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, プロジェクト助教 (60644036)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | ユニバーサルヘルスカバレッジ / 健康の社会的決定要因 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)は「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」ことであり、日本の制度は世界最高水準の効率を有するUHCだと報告されている。しかしこうした研究に歯科医療は考慮されていない。そこで歯科に関するエビデンスを構築すべく、ユニバーサルヘルスカバレッジの効果の検討として、複数の研究をすすめている。本年度は国内での研究を中心に、国際比較研究も1つすすめている。1つ目の研究は、日本における国民皆保険制度の自己負担割合の違いによって、歯科受診に差があるかを検討した。日本老年学的評価研究プロジェクト(JAGES)の約24万人の高齢者のデータを解析した結果、現在歯数が少ない高齢者において、自己負担割合が低いほど義歯を利用しない者が少ないことが明らかになった。自己負担が3割、2割、1割の違いで、義歯の未利用はそれぞれ19%、13%、9%であり、交絡要因を考慮した多変量解析でもこの差は統計学的に有意であった。2つめの研究は、軽度認知障害がある高齢者で歯科受診が少なくなるかを検討した。約2万人の高齢者のデータを解析した結果、認知機能が低くなるほど受診は少なくなる傾向はみられるが、人数とリスクの関係を考慮すれば人口全体への影響は軽微であり、訪問診療を含む日本の公的保険制度の有効性が示唆された。3つ目は国際比較研究で、シンガポールと日本の比較で口腔状況の差異と健康格差について検討を進めている。いずれも英語論文として投稿の準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ユニバーサルヘルスカバレッジに関して複数の観点から進めている。データの入手の関係でまだ進められていない部分もあるが、予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進めている3つの研究を英語論文として出版を目指す。そのほかに、複数の国際比較研究を現在すすめる準備をしており、これにより、ユニバーサルヘルスカバレッジの歯科保健医療への影響を検討する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で出張がなくなったことで旅費の支出が無かった。またコロナ禍で予定していた人材の採用が行えなかったことで人件費の支出が出来なかった。次年度にその分活発に利用する。
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Research Products
(2 results)