2022 Fiscal Year Research-status Report
International Comparison of the Effectiveness of Universal Health Coverage in Reducing Inequalities in Health Care Access
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21K19635
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
財津 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80611508)
大城 暁子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (60644036)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 国際比較研究 / 口腔の健康格差 / 社会的決定要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科領域におけるユニバーサルヘルスカバレッジの普及の目的の一つに、健康格差の縮小が挙げられる。口腔の健康格差は世界的に存在し、国際比較研究によって国レベルの特性について検討することは、格差是正のための貴重な知見につながる。しかしながらこれまでは欧米からの知見が多く、アジア諸国における口腔の健康に関する国際比較研究は限られていた。そこで本研究では、世界的にみても高齢化が進んでいる国である日本とシンガポールにおいて、国際比較研究を実施した。日本老年学的評価研究(JAGES)とシンガポールで実施されたPanel on Health and Ageing of Singaporean Elderly(PHASE)の3時点のデータを分析に使用した。両調査の対象者の中で、3時点の調査に参加し、歯の本数に欠損のない、ベースライン時点で65歳以上の機能的に自立した高齢者を対象とした。要介護状態にない日本の高齢者35,717名と、シンガポールの高齢者1,032名を対象とし、教育年数による口腔の健康格差について検討した。調査の結果、両国において教育年数が少ない人ほど口腔の健康状態が悪いことが確認されたが、日本の高齢者では、シンガポールの高齢者と比べ、教育年数による口腔の健康格差が小さいことが明らかになった。その差は、無歯顎(歯のない状態)では、日本の方が0.4倍、機能的に必要とされる20本以上ない状態については0.83倍であった。背景として、シンガポールの方が、歯科医療費が高いことや砂糖摂取量が多いといった医療制度や文化的背景の違いが理由として考えられ、今後も口腔の健康格差のモニタリングとユニバーサルヘルスヘルスカバレッジの普及が重要であると考えられる。また、ユニバーサルヘルスカバレッジに関する国際共著総説なども執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で調査の実施が遅れていた部分がある。現在、取り戻しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍で遅れていた調査を実施し、ユニバーサルヘルスカバレッジに関する口腔の疫学研究を引き続き進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で調査に遅れが出たことで支出ができなかった。2023年度にその分は実施する。
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