2021 Fiscal Year Research-status Report
Collaborative remote learning program through using virtual reality environment that enhances clinical reasoning about living at home
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21K19685
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
吉岡 京子 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00708951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 仁 目白大学, 看護学部, 准教授 (10512361)
島田 恵 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (20505383)
大槻 麻衣 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (30609095)
岡本 有子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (60363785)
角川 由香 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (70884550)
三浦 貴大 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80637075)
本田 千可子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (80845751)
岩崎 りほ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40760286)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 家での暮らし / virtual reality / シミュレーション / 臨床的推論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アセスメント対象者の「家での暮らし」に関する看護学生の臨床推論力を高めるため、Virtual reality(以下、VRとする。)環境を用いた協調学習を円滑に行う遠隔シミュレーション教育プログラムを開発することである。初年度は、協調学習の方法論を活用したVR遠隔シミュレーション教育プログラムとシステムを構築することを目的として、研究班会議を合計7回開催した。学生が (1) 家の中の様子から対象者の状態を推定し、(2)疾病や健康課題を予測すると共に、 観察すべき家の中のポイントを理解し素早く(1)(2)を実行の3段階の能力を獲得できるようにVR教材を開発した。なお、対象者は世帯人数と観察ポイントを拡充させるために独居、夫婦2人暮らし、3人家族を設定した。また、VR環境内で体験者である学生が自身の家庭訪問の様子をネット越しに教員やグループ学生と共有し、音声・視点のやり取りを同期的に行えるシステムとして、Zoomを活用する方法論について検討した。現在、VR教材を分かりやすいものとするために、色調や映写時間の修正を行っているところである。また、2年目に実施するパイロット調査に向けて、評価項目の選定、尺度の日本語訳の作成を行っているところである。学生の自己評価の尺度に関しては、古い尺度は作成者の使用許諾請求が困難であったため、使用許諾不要のNational League for Nursingの尺度を日本語に翻訳して使用する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の目標として掲げていたVR教材の開発作業を順調に進めることができた。 現在は、2年目に実施するパイロット調査に向けて、評価項目の選定、尺度の日本語訳の作成を行っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目に予定しているパイロット調査では、学生と熟練看護職10名程度を対象に、構築したプログラムとシステムのパイロット評価を行う。具体的には両者がHMDを装着し、VRで再現した家の様子を観察する際の視線の動きを比較することにより、教育プログラム中の臨床推論力を高める方策に関して具体的なインストラクションを導く。その上で、HMD上で体験者がより効果的に学習できるようにシステムを改良する予定である。3年目は学生50名程度を対象とした前後比較研究を行い、教育プログラムとシステムの効果評価を行う。評価結果に基づいて教育プログラムの改善を行い、最終版を完成させる。
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Causes of Carryover |
VR機器(Head Mount Display)の購入が遅れたことと、映像教材作成のために地方都市へ出張したことにより今年度VR機器を購入できなかった者が発生したため、次年度使用額が発生している。
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