2021 Fiscal Year Research-status Report
Quantitative Analysis of Paradigm Change in Historical Concepts
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21K19817
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浅谷 公威 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任講師 (70770395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 一郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90555682)
門間 卓也 関西学院大学, 文学部, 研究員 (90868291)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | science of science |
Outline of Annual Research Achievements |
まずは文系学問以外の全ての分野の解析をおこなった。高度な研究テーマに取り組む研究者は、学術的に高いインパクトを与える。しかし、いくつかの領域別の研究では、これらの研究者が国家間で偏在していることが示されている。本研究では、研究成果における参考文献リストの時系列比較により、各国の研究テーマの進捗を測定する枠組みを提案する。Scopusに登録された5800万件の論文を包括的にサンプルとして用いた結果、特定の国(主に欧米諸国とアジアの都市国家)とそれ以外の国の間で、研究テーマへの取り組みに長期的な差があることを発見した。さらに、共著者ネットワークにおける情報量の多い科学者の割合が、その国の研究課題の進捗度合いと相関していることを明らかにした。この結果は、科学論文のオープンアクセスの流れに関わらず、国家は中核的な科学者との交流を促進する必要があることを示している。この結果は論文投稿プロセス中である。 その上で文系の学問に関する解析をおこなっている。問題点として挙げられるのは人文科学系の学問においては共著ネットワークが密でないことである。そこで著者の所属などの情報をもとに学者館のつながりを想定し情報の伝播を解析している。 研究のスコープは文系学問に限らず広げる予定である。特に日本の科学技術がもつ情報の遅れという問題は深刻であることが定量化により明らかになったので、研究者のインタビューなどを通じて分析を深めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分析は進んでいるが、感染症拡大のため現場へのインタビューなどの調査が実施できていない。またシンポジウムの開催もまだできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
感染症拡大が落ち着けば、現場へのインタビューなどの調査が実施し、シンポジウムの開催する。
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Causes of Carryover |
感染症拡大のため調査とシンポジウムが開催できていないため。
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Research Products
(2 results)