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2023 Fiscal Year Research-status Report

Balancing rural sustainability and growth: a re-evaluationof the development paths of Malaysia and Sri Lanka

Research Project

Project/Area Number 21K20102
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

麻田 玲  山口大学, 経済学部, 講師 (00767361)

Project Period (FY) 2021-08-30 – 2025-03-31
Keywordsスリランカ / マレーシア / 都市 / 農村 / レジリエンス / 土地利用
Outline of Annual Research Achievements

2023年5月にマレーシアで現地調査を実施した。マレーシアでは、FELDA(マレーシア連邦土地開発機構)が1961年から実施しているマレー人を対象にしたプランテーションへの大規模集団入植事業は、初代に入植をしてきた家族から現代まで三世代続いているが、現世代はプランテーション離れが進んでいる。プランテーションにおける非マレー人化が加速していることがわかった。国家が主導する農村開発事業としてFELDAは国際社会から成功評価を受けてきたが、60年が経過した今、再評価の時期に来ているようである。他方、中華系マレーシア人が多く住む農村では、「農村」を逆手に取ったエコツーリズムが流行していた。ビジネスモデルとして各地で定着しつつある。農村からの離脱や活用は、マレー系、中華系で異なることから、地域別に観ていく必要がありそうである。スリランカでの調査は2018年以来で、経済危機の影響を農村と都市のどちらがより打撃を受けているのか、その中身はどう異なっているのか農村と都市にて調査を実施した。収入に変化がない、または減少していることから、価格の高騰はすべての人に打撃を与えているが、従来から貨幣経済への依存が高い都市部での影響の方が深刻そうである。特定の食糧品は政府が価格規制を行っているため、自由な価格設定は出来ないものの、販売する側は政府が値段を下げても応じない場合も多く、消費者からの不満が高まり問題となっていた(2023年現在)。農村においても経済危機の影響は深刻であるが、農村のレジリエンスの高さが際立っている地域も見られた。
どちらの国も、「植民政策」「プランテーション」「土地利用」という観点から都市と農村の現在を考えていく必要がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

スリランカにおける経済危機は、人々を経済的、精神的に困窮化させたこともあり、また、物価の高騰もあって調査は容易ではない。マレーシアにおけるFELDA事業の再評価は同国内では比較的扱いにくいトピックでもあることから、資料収集やインタビューには慎重に実施している。翌年度、再度両国で調査を実施し、まとめていく。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は最終年となるため、マレーシア、スリランカで再度調査を行う予定である。マレーシアではFELDA事業の再評価をしていくが、2カ国の共通項である植民地政策の中でもプランテーションと民族をキーワードにまとめていきたい。

Causes of Carryover

スリランカの経済危機の影響により現地の研究協力者との協議の結果、円滑な現地調査が困難であると判断し、調査回数を当初計画より減らしたため。経済危機の影響はIMFとの交渉や政府の改善策により来年度はスムーズに調査が実施できそうである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results) (of which Invited: 2 results)

  • [Presentation] Serendipitous Sustainability: Trajectories of SriLanka's Growth and Rural Development2023

    • Author(s)
      Ray Asada
    • Organizer
      Korbel Research Seminar
    • Invited
  • [Presentation] 農村を維持した発展は可能か?スリランカ「都市化なき成長」2023

    • Author(s)
      麻田玲
    • Organizer
      第48回スリランカ研究フォーラム
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

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