2022 Fiscal Year Research-status Report
アフリカにおける選挙による政権交代:選挙監視の変容とその効果
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21K20112
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
長辻 貴之 早稲田大学, 政治経済学術院, 助手 (20906135)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | アフリカ政治 / 選挙による政権交代 / 統計分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、選挙による政権交代と次回選挙の質の間のメカニズム解明を目的とし、なぜ選挙による政権交代が次回選挙の質を低下させるかを明らかにする。本研究は、比較政治学の中でも主要な位置を占める民主化・民主主義研究の根幹を成す民主主義の捉え方に疑問を投げかけ、政権交代の効果についての先行研究に対して挑戦するものとなる。
2022年度は、前年度に実施した長階差を使用した再分析の結果を確認することから研究を始めた。本分析は、コーディング上のバイアスを避けることを目的としている。また、最終年度となる2023年に西アフリカとフランスでフィールドワークを実施するための準備として、8月にセネガル・フランス等を訪問した。これらの訪問により、最終年度にフィールドワークを実施する準備を整えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度の遅れが本年度にも影響を与えており、アフリカからの専門家の招聘やパリでの現地調査等を実施することができなかった。しかし、最終年度に向けた準備を進めることができたため、2023年度に確実に遅れを取り戻すことができると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、フランスと西アフリカでのフィールドワークを実施する予定となっている。また、国際選挙監視団の分析を進めるとともに、研究成果となる論文を英語ジャーナルに投稿する。
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Causes of Carryover |
2021年度の遅れが本年度にも影響を与えており、専門家の招聘や当初計画していた内容での現地調査等を実施することができなかったため、次年度使用額が生じた。しかし、本年度は確実に遅れを取り戻すことができると考えており、専門家の招聘や現地調査を実施することができる。
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