2022 Fiscal Year Research-status Report
CRPS類似モデル動物の骨代謝動態におけるTRPV1の関与の検討
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21K20980
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
馬場 一彦 産業医科大学, 医学部, 診療助教 (90910183)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | CRPS / 骨粗鬆症 / TRPV1 / TRPV4 / ノックアウトマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、野生型マウス、TRPV1ノックアウトマウスおよびTRPV4ノックアウトマウスを用いて、右側坐骨神経部分結紮(pSNL)を行い、CRPSモデルを作成した。対照群は神経の露出のみを行う偽手術群(Sham)を設けた。処置前、処置後1週、2週、3週および4週に体重測定および痛覚閾値の評価(機械刺激および熱刺激)を行なった。処置後4週後に屠殺し、両側の脛骨を摘出した。pSNLを行なった全てのマウスに処置後1週から4週まで機械刺激および熱刺激に対する痛覚閾値の有意な低下を認めた。今後摘出した脛骨を用いて、骨形態計測を行う予定である。さらに、野生型マウス、TRPV1ノックアウトマウスおよびTRPV4ノックアウトマウスを用いて、pSNLを行い、CRPSモデルを作成した。ビデオトラッキングシステムを用いて、オープンフィールド内におけるマウスの活動量の評価を行った。Sham群及びpSNL群の間に明らかな有意差を認めなかった。また野生型マウス、TRPV1ノックアウトマウスおよびTRPV4ノックアウトマウスの群間においても、明らかな有意差を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
TRPV1-/-ノックアウトマウスの繁殖状況が悪く、実験に使用するマウスの確保に時間を要した。現在は、繁殖状況は改善しており、予定通り実験を行える状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、CRPS類似モデルを用いて骨形態計測、骨髄細胞培養実験およびWTに対するTRPV1拮抗薬ならびにTRPV4拮抗薬を用いた介入実験を行う予定としている。 本研究の成果は、日本生理学会、日本整形外科学会などの国内学会および国際学会に発表し、国際専門誌に英文論文として発表する予定である。
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Causes of Carryover |
令和4年度は、マウスの繁殖状況が芳しくなく、COVID-19流行の影響による実験の遅れがあり、年度内に予定していた研究を遂行することができなかった。そのため、研究期間を延長し、令和5年度に使用額が生じた。令和5年度は実験に必要な試薬の購入に使用額を充てさせていただく。
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[Presentation] 内因性オキシトシンは神経性および液性調節を介して鎮痛効果と抗炎症効果を発揮する2022
Author(s)
Nishimura H, Yoshimura M, Sanada K, Sonoda S, Nishimura K, Baba K, Ikeda N, Maruyama T, Nonaka Y, Baba R, Onaka T, Horishita T, Morimoto H, Yoshida Y, Kawasaki M, Sakai A, Conway-Campbell B, Lightman S, Ueta Y
Organizer
第95回日本内分泌学会学術総会
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