2011 Fiscal Year Annual Research Report
地表環境の総合理解を目指した地理空間データ蓄積共有システムの構築
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22220011
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
建石 隆太郎 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (90114545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 昭彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (30201495)
SRISUMANTYO J・T 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 准教授 (40396693)
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Keywords | 地理空間データ / データ共有 / 土地被覆 / リモートセンシング / 地表環境 / 環境変化 |
Research Abstract |
交付申請書に記載した「研究の目的」は地表環境の研究者が自由にデータ共有、蓄積できるwebベースの地理空間データベース"CEReS Gaia"を構築することで、平成23年度における「研究実施計画」では一般公開できる最低限のシステムを構築することであった。 具体的には、最小限システムの作成はほぼ完了し、平成24年4月の一般公開が3ケ月遅れ、7月には一般公開できる見込みである。GEOportalあるいはHarvard Geospatial Libraryなどの他の類似システムにない本システムの主な特徴は、(a)地理空間データをある特定のユーザーグループ内でのみ共有できること、(b)3種類のラスターデータを連続的に透過重ね合わせ表示できること、(c)サーバーを国際的に多数拡張できるクラスター構造をもっていること、である。これらの機能を持つシステムの意義は、地表環境研究者が関心のある地域のデータを容易に共有し、分析しやすくすることである。具体例を上げれば、リモートセンシング画像の分類におけるトレーニングデータ取得において、衛星画像、既存の地図、他の研究成果画像などを重ね合わせて、ある地域の土地被覆タイプをより高い信頼性を持たせて推定することができる。 「研究実施計画」では、システムの開発完了後に、このシステムを利用した(1)グローバル土地被覆データの作成、(2)外邦図を用いたインドネシアの環境変化分析、を上げていた。システムの完成に先立って、(1)については大陸単位でマッピングを行い、ユーラシア大陸が完成した。(2)については、1943年作成の外邦図1枚に対して2004年観測のASTERデータと比較し、その間の土地利用変化を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の主要部分は、地理空間データ蓄積共有システムの構築である。このシステム構築が順調にすすんでおり、平成24年7月にシステム公開の見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年夏に開発システム"CEReS Gaia"を公開し、且つ同年度内にシステムに予定していた機能を追加する。平成25年度はユーザーからの意見をもとにシステムを改良する。 平成24年夏のシステム完成以降、開発システムを利用して(1)グローバル土地被覆データの作成、(2)外邦図を用いたインドネシアの環境変化分析、の研究を行う。
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